大統領行事のため釜山新港の機能を2日もストップさせた韓国大統領府=現場やネットで批判の声続出

Record China    2021年7月1日(木) 22時20分

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30日、韓国・毎日経済は「文在寅大統領が海運産業再建イベントのため29日に釜山新港を訪問したが、現場では不満の声が高まっている」と伝えた。画像は韓国大統領府Facebookアカウントより。

2021年6月30日、韓国・毎日経済は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が海運産業再建イベントのため29日に釜山新港を訪問したが、現場では不満の声が高まっている」とし、「昨年末からの“物流大乱”により危機に陥っている港の状況を理解できず、見せかけだけのイベントを行ったためだ」と伝えた。

記事によると、釜山新港の最近のバース占有率は100%に迫る。これは、ターミナルに新たなコンテナを1つも入れられないことを意味する。貨物を積んでおく場所がないため、バース周辺の道路にまでコンテナが積まれている状態なのだという。

輸出企業が抱える問題は深刻で、米国行きの運賃は約3倍に上昇、ウラジオストク行きも約10倍に上昇している。さらに、高い運賃を負担するとしても、船がないため輸出品を海外に送ることができない状態だという。こうした状況の中、40分ほどのイベントのために釜山新港のターミナル運営会社は大きな犠牲を払った。イベントが行われた釜山新港の多目的埠頭は2日間も船席を空けておかなければならず、期間中に船は1隻も往来できなかった。また、スピーチをする文大統領の背景を華やかにするため停泊させたHMM社のハヌル号は、船席で2日間待機しなければならなかったという。

釜山新港関係者は「ハヌル号は半日あればコンテナを積んで出港できるが、大統領府の要請により2日間もじっと停泊していた」とし、「そのためイベント中は沖に船が列をつくって待機していた」と話したという。

このニュースは韓国のネット上で大きな注目を集めており、「輸出で暮らす国なのに、数十分のイベントのために2日間もストップさせるなんて信じられない」「自分を王様とでも思っているのか」「こんなにも常識のない人が大統領だなんて恥ずかしい」「被害を被った人たちは集団で訴訟を起こすべきだ」など文大統領や韓国大統領府への批判の声が相次いでいる。

また、実際に被害に遭ったと主張するユーザーからは「中国から輸入した製品が釜山港に到着したのに2日間も船からコンテナを下ろせず、取引先に納品できなくてヒヤヒヤした。その理由がこれだったとは。最近、輸出入会社は極度のストレスを抱えて働いているというのに、助けるどころかこんなふうに邪魔をするなんて」との声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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