共産党がなかったら、中国はどうなっていたのか―中国メディア

Record China    2021年6月28日(月) 12時20分

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26日、観察者網は、「中国共産党がなかったら、中国はどうなっていたか」とする胡錫進環球時報編集長の文章を掲載した。写真は北京の下町。

2021年6月26日、観察者網は、「中国共産党がなかったら、中国はどうなっていたか」とする胡錫進(フー・シージン)環球時報編集長の文章を掲載した。以下はその概要。

共産党がなかったら、抗日戦争勝利後は蒋介石(ジアン・ジエシー)による独裁政権が続き、20世紀末には中国にも「民主化」の嵐が吹き荒れたことだろう。それなら台湾の近代化の拡大版ではないかとの意見もありそうだが、その判断はあまりにも単純だ。台湾は人口の少ない小さな島で、長きにわたり中国本土からの圧力を受け、国民党による統治期間中は強い危機感にさいなまれていた。そこに米国の全面的な支援が加わって、経済的な成長を遂げるに至ったのだ。膨大な人口と民族を抱え、広大な国土を持つ「スーパー社会」を治めるのと、台湾という小島の統治を同じ土俵で語ることはできないのである。

国民党は台湾で一定の成功を得たが、中国本土での統治はひどいものだった。これは国民党の総合能力が、中国本土という大きな社会を統治する水準にそもそも達していなかったからで、軍事的にも政治的にも割拠状態を生み出し、中央の権威は終始発揮されなかった。そして、土地問題や社会の極度な不公平といった根本的な問題に対しても無策だった。それ故に、日本のような小さな国からも容易に攻め込まれてしまった。

そして、共産党がなければ中国は激しい内乱は避けられず、国の勢力地図も高い確率で現在の中国の地図よりはるかに小さくなっていたことだろう。そんな状況では全面的な近代化などほぼ不可能であり、国内総生産(GDP)や総合力で米国を追随することもあり得なかったはずだ。

完全な独立、自主は中国をさらに高く、遠い目標へと導く無限の空間を切り開いた。共産党は国全体を動員できる組織力とともに、対外開放や高速発展の中でも秩序を保つ能力を保ってきた。中国には今なお多くの問題が存在するものの、共産党がもたらした変革の大きさ、国全体の局面の変化、長期的な意義はいずれも巨大であり、既存の状況を根本的に覆すものだった。

歴史の評価というのは、積み重ねてきた実績に対するものであり、実績を形作る過程で発生する種々の争いの中で行われる一時的な価値判断によるものではない。歴史は、必ずや中国共産党の働きに対して最高級の評価を与えるだろうと信じている。(翻訳・編集/川尻

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