革命を題材にしたドラマ「覚醒年代」と「叛逆者」、若者たちが夢中になるワケは?―中国

人民網日本語版    2021年6月27日(日) 20時0分

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革命を題材にしたドラマ「覚醒年代」と「叛逆者」に中国の若者が夢中になっている。

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上海の大学に通う香港出身のネットユーザー・阿婷さんは、大ヒットしたドラマ「覚醒年代」との「出会い」について、「『その後、安徽省合肥市にできた延喬路という道の突き当りは『繁華大道』と呼ばれるようになった』という動画のタイトルが私を『覚醒年代』の世界へと導いてくれた」と振り返る。中国新聞網が伝えた。

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その動画の内容は、「覚醒年代」で陳延年と陳喬年という二人の烈士が革命に命を捧げるシーンだ。阿婷さんはSNSに、「それを見た後、いろんな手段で、烈士二人の一生について調べた。調べれば調べるほど、もっと知りたくなった。そしてこうした知識欲が湧いてきて、『覚醒年代』を見るようになった」と書き込んでいる。

「覚醒年代」は現在、レビューサイトやSNSで大きな話題となっており、特に若者に人気となっている。続々と寄せられる登場人物やストーリーをめぐる書き込みを見ると、革命をテーマにしたこの歴史ドラマに、Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)と呼ばれる若者たちがすっかり夢中になっていることが分かる。

実際のところ、第1話が放送されてから常に検索ランキングにランク入りしている「覚醒年代」のほか、現在放送中のドラマ「叛逆者(THE REBEL)」も、ドラマの視聴率で首位をキープしており、コミュニティーサイト・豆瓣のレビューは8.4ポイントに達している。

同名の長編小説を原作としたフィクション作品「叛逆者」は、フィクションというだけあって、さらにストーリーのふくらみを可能にしており、関連するトピックの閲覧回数は累計で150億回を超えている。スパイを題材にした同ドラマは、緊迫したムード漂うミステリーが見る人を惹きつけるだけでなく、各登場人物の感情が非常にリアルで、特に主人公が成長していく様子がとてもリアルに描かれている。男女の主人公は、同じ価値観を抱いていることから意気投合するようになり、米詩人・ウォルト・ホイットマンの詩集「草の葉」の「私は男女平等を歌う」という言葉を、二人が声を揃えて口ずさむシーンには、多くの若者が心を高揚させた。その時代の特殊な歴史的、社会的背景の下で、登場人物が自分たちの信念や恋愛をめぐって悩み迷い、挫折し、傷付き、若さゆえの執着心などを見せることは、今の現実社会とは違っているかもしれないが、人生におけるリアルな成長の過程、揺れる感情が、今の若者との心の距離をぐっと縮めていることに疑いの余地はない。

「覚醒年代」にしても、「叛逆者」にしても、また歴史をテーマにした作品であっても、フィクション作品であっても、一定の枠を超えて若者にも人気になっている革命のストーリーは、画一的に人物を描くスタイルから脱却しており、しかも若者受けするようにし、近代的なスタイルで表現することは、決して簡単なことではない。そして、視聴者と同じ目線に立って、感情をリアルに描写し、視聴者が共感を覚えることができるようにしているというのは、イノベーション、ブレイクスルーと言うことができるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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