現在の日中関係は「重症患者」、駐日大使が「処方箋」を提案―中国メディア

Record China    2014年5月10日(土) 20時44分

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9日、中国の程永華駐日大使は東京で講演し、現在の日中関係を「重症患者」に例え、「病因」を根治するためには「処方箋」を探す必要があると指摘した。写真は山東省のレストランにある「靖国便所」と名づけられたトイレ。

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2014年5月10日、新華社によると、中国の程永華(チョン・ヨンホア)駐日大使は9日、東京で開催された日中懇談会で「日中関係の困難と活路」と題した講演を行い、現在の日中関係を「重症患者」に例え、「病状」を観察する必要があり、「病因」を根治するためには「処方箋」を探す必要があると指摘した。

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程大使は、現在の日中関係は国交正常化以来最も困難な局面に直面しているとし、「病状」として領土や歴史、軍事、安全保障などさまざまな問題が同時に出現し、複雑に交錯していると指摘。尖閣諸島の国有化や靖国参拝問題など、日中関係悪化の直接的な「病因」は日本側にあると主張した。

その上で、悪化した「病状」を表面上だけでなく根本から治療し、長期的に有効な「処方箋」を共同で探ることが必要であると提案し、具体的に次の4つの手がかりを示した。

1.歴史問題や尖閣問題など、政治上の重要な障害をうまく処理しなければならない。これは両国関係の改善にとって避けて通ることのできない道である。

2.危機管理を十分に行い、ささいないざこざが大きな争いに発展しないよう防止することは、両国が必ず守らなければならない最低ラインである。

3.実務面での協力を引き続き維持し、推進していくことが両国関係を確保するために必要な保障である。

4.相互に正確な認識と位置づけを把握し、政策の基調を積極的に確認することが、両国関係が正しい軌道へ向かう根本の条件である。

程大使はさらに、中国の発展は日本を含む世界により多くの発展の機会を引き続き提供できると強調。中国は平和発展の道を踏み外すことはなく、世界の平和安定の維持に尽力していくと述べた。

また、中国は周辺諸国と良好な関係を築いていくとし、「日本は中国の重要な隣国。中国は少人数の誤った言動と、平和を愛する多くの日本人とを区別し、多くの日本人と仲良くし、日本の各界と交流や協力を進めたいと思っている」と述べた。

一方で、「もちろん、中国が周辺で問題を起こすことはないが、中国は事を穏便に解決するために国家の主権や安全・利益、民族の尊厳を犠牲にはしない。外部勢力の悪意ある挑発が引き起こした結果を黙って受け入れることはない」と強調した。(翻訳・編集/HA)

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