ロイター通信の21日付報道によると、中国南部の広東省では、省都の広州市で5月21日に変異株のデルタ（インド）型の最初の感染者が確認されて以降、感染者が168人に上っている。90％近くは広州で確認された。

中国紙・新京報（電子版）の22日付報道によると、広州の警察当局は21日、防犯カメラの映像などに基づき、5月21日に感染が確認された75歳の女性と同26日に感染が確認された74歳の女性、74歳の女性と同31日に感染が確認された58歳の女性、58歳の女性と6月5日に感染が確認された34歳の女性のそれぞれの接触状況について明らかにした。

それによると、75歳の女性と74歳の女性は5月19日、茶館内の化粧室で約90秒居合わせた。74歳の女性と58歳の女性は同21日、飲食店内で約1分40秒会話した。58歳の女性と34歳の女性は同25日、飲食店内の化粧室で約14秒居合わせた。2人は体の接触はなかったと話している。58歳の女性は化粧室から出た際はマスクを着用しておらず、数メートル歩いてから着用した。警察によると、同一空間で14秒で感染したのは、今回の流行で接触時間が最短のケースだという。（翻訳・編集/柳川）