スエズ運河のコンテナ船座礁、賠償めぐり当局と日本側で依然紛糾―仏メディア

Record China    2021年6月22日(火) 7時20分

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20日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、3月にスエズ運河で座礁した大型コンテナ船の賠償をめぐって、運河管理当局と船会社の間で解決の見通しが立っていないと報じた。写真はコンテナ船「エバーギブン」。

2021年6月20日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、3月にスエズ運河で座礁した大型コンテナ船の賠償をめぐって、運河管理当局と船会社の間で解決の見通しが立っていないと報じた。

記事は、パナマ船籍の大型コンテナ船エバーギブン号が今年3月にスエズ運河に座礁して1週間にわたって動けなくなり、ユーラシア地域の海運に大きな支障と損害をもたらしたと紹介。スエズ運河当局と、同号を所有する正栄汽船との間で5月以降、法廷外にて和解に向けた交渉が行われてきたものの、賠償金額で折り合いがつかないままとなっており、スエズ運河沿岸のエジプト・イスマイリヤの裁判所で20日より審理が行われることになったと伝えている。

そして、賠償金額についてスエズ運河当局が当初の9億5000万米ドル(約1045億円)から、経済的な損失額、救援費用、国際的な水運に対する賠償を含めて5億5000万ドル(約600億円)まで引き下げたのに対し、正栄汽船側は2億ドルを主張していると説明。スエズ運河当局側は、同号の船長に技術的なミスがあったとしたほか「日本側が責任を運河側の船舶誘導担当者に押し付けている」と主張していることを紹介した。

記事は、法廷が再度和解交渉を行ったり、同号を差し押さえるといった裁決を下す可能性があるとする一方、一部の情報では正栄汽船側が2億ドル(約220億円)を支払って同号を「自由の身」にした後、残りの賠償については規定の条項に基づき支払うとする可能性あるも伝えた。(翻訳・編集/川尻

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