中国の高速鉄道が100メートルの海底を走るように―中国メディア

人民網日本語版    2021年6月18日(金) 19時50分

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粤港澳大湾区の重要交通プロジェクトである深セン-江門間の高速鉄道は順調に工事が進んでいる。

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粤港澳大湾区(広州仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市圏)の重要交通プロジェクトである深セン-江門間の高速鉄道(深江高速鉄道)は順調に工事が進んでいる。同鉄道は深セン、広州、東莞、中山、江門の5地域を通り、総延長は116キロメートルに達する。線路は珠江口の獅子洋の海域を走るため、地理環境が非常に複雑で、設計者はプランの比較検討を経て、最終的にトンネル方式で珠江口の下を走るプランを採用した。

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■高速鉄道が100メートルの海底を走るように

珠江口トンネルは全長13.69キロメートル、設計速度は時速250キロメートルで、2020年7月に建設がスタートし、予定工期は56カ月に及ぶ。

中国鉄路広州局集団有限公司江門工程建設指揮部の説明によると、珠江口トンネルの工事は水文環境や地質が極めて複雑で、現時点では中国国内で最も深度が大きく、最も水圧の高い水底トンネルになる。シールドトンネル区間の最大水圧は世界一だ。

現在、中国で建設された最も大規模な水底鉄道シールドトンネルは仏莞都市間鉄道の獅子洋トンネルで、最大深度は64メートル、最大水圧は0.78メガパスカル。一方で、珠江口トンネルの最大深度は115メートルに達し、最大水圧は1.06メガパスカルで、10標準気圧を超え、有名なトルコ・ボスポラス海峡横断鉄道トンネルの水圧に相当する。

■世界レベルのスーパー工事

設計プランに基づき、直径の大きなシールドマシン2台がそれぞれ東莞・虎門と広州・万頃沙から同時に掘り進み、シールド管片の外径は12.9メートル、シールドのカッターヘッドの最長掘削距離は3590メートルとなる。シールドマシンは高水圧の環境で掘削が困難な地質の区間で摩耗したカッターを交換しなければならないということになり、その大変さは容易に想像できる。

シールドマシンが長距離を掘削した後は、正確なマッチング作業が必要になる。海の下で針を通す作業をするようなもので、掘削プロセスにおける動態的コントロールには極めて過酷な要求が出されている。

業界の専門家は、「珠江口トンネル工事が完成すれば、新たな世界レベルのスーパー工事の完成になり、世界の海底トンネル工事技術に独自のサンプルと貴重な経験を提供することになる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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