満州国の遺跡・東本願寺新京別院、開発業者の違法建築で破壊される―吉林省長春市

Record China    2014年5月9日(金) 14時7分

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7日、満州国時代に吉林省長春市に建てられた東本願寺新京別院が、土地開発業者の違法建築によって破壊されている。

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2014年5月7日、満州国時代に吉林省長春市に建てられた旧・東本願寺新京別院が土地開発業者の違法建築によって破壊されたことが分かった。中国新聞社が伝えた。

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旧・東本願寺新京別院は、日本の京都にある東本願寺を模して1936年から1937年にかけて建設された日本寺院だ。1985年に「長春市級文物保護単位」に指定されている。市民の証言によると、昨年11月ごろに同寺院の取り壊しが始まった。現在、同寺院の一角には周りの日本建築と趣を異にする近代的なビルが建築の途中だ。また、寺院の建物にはビル建築のために木の足場が組まれ、屋根や屋根瓦は激しく損壊している。

「旧・東本願寺新京別院は日本による中国侵略の重要な証拠だ。日本の植民地であった満州国時代に建てられ、日本人のための宗教活動を行っただけでなく、日本人の軍属や居民の遺骨を埋葬していた。中国人にとっては大切な歴史からの警告文化であり、破壊するなどありえない」と目撃した市民は話す。

長春市文物局文物保護所の担当者によると、長春市内の不動産開発業者が旧・東本願寺新京別院の土地使用権を所有しているが、「建設工程計画許可証」を得ずにビルを違法に建設していたことが判明。長春市政府はすでに開発業者に対して違法建築物の取り壊しと原状回復を命じたという。(翻訳・編集/本郷)

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