日本の若者、「寝そべる人」と「寝そべらない人」に見る共通点―華字メディア

Record China    2021年6月17日(木) 7時20分

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11日、日本新華僑報網は、日本の若者に見られる「寝そべり族」と「非寝そべり族」について、その根源にあるものは同じだとする文章を掲載した。写真は東京。

2021年6月11日、日本の華字メディア・日本新華僑報網は、日本の若者に見られる「寝そべり族」と「非寝そべり族」について、その根源にあるものは同じだとする文章を掲載した。以下はその概要。

近ごろ、中国では「躺平(寝そべり)」がホットワードになっている。日本語にすれば「低欲望」ということになる。日本の低欲望な若者は会社での出世を望まず、恋愛や結婚に消極的で、生活における消費を抑える傾向にある。

大手製造企業に務める33歳の男性は「入社して数年は毎週3〜4日は午後10時を過ぎないと帰れず、程なく体が言うことを聞かなくなった。毎日残業して週末もオフィスで過ごすというのがこの会社での出世の代償だが、それで得られる生活は自分が望んでいるものではないと悟った」と語る。今後も昇給や昇進を望まず、転職も考えない一方で、定時退社だけは守りたいという。「消費を抑えれば老後の心配はないし、自分の好きなことをする時間ができる。それに、友人の話では転職しても状況が改善されるわけでなさそうだから」と理由を話した。

一方で、「寝そべり」を良しとしない若者もいる。東京で働く28歳の女性は、職場で精力的に活動するだけでなく、投資を行ったり、副業でネットショップを経営したりしている。「低欲望」への感想を尋ねると「低欲望生活でより楽しく生きるなら、そういう選択もアリだと思う。ただ私は将来への強い不安があって、お金を節約するよりたくさんお金を手に入れる方法を考えた方がいいと思っている」と自身の考えを明かしている。

また、不動産仲介企業に務める妻子持ちの31歳の男性は、より多くの給料を手に入れるために週末も顧客の相手をしている。「仕事は大変だが、夫として父親としての基本的な責任だと思う」と語った。

これらの日本人のエピソードからは、「寝そべり族」にしても「非寝そべり族」にしても、実は将来的な不安に駆り立てられているという部分は一緒であり、その焦りの表れ方が違うに過ぎない。彼らのような層が今後拡大し続ければ、社会や経済への影響は避けられなくなる。これも日本が抱えている問題なのだ。(翻訳・編集/川尻

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