世界の新型コロナ起源研究、実験室流出の可能性「極めて低い」―WHO

人民網日本語版    2021年6月9日(水) 15時50分

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世界保健機関による新型コロナウイルス世界起源解明研究中国部分の報告書が北京時間8日夜、発表された。報告書は、新型コロナウイルスが実験室の事故により流出した可能性は「極めて低い」とした。資料写真。

世界保健機関(WHO)による新型コロナウイルス世界起源解明研究中国部分の報告書が北京時間8日夜、発表された。報告書は、新型コロナウイルスが実験室の事故により流出した可能性は「極めて低い」とした。中国新聞網が伝えた。

報告書によると、共同国際チームは中国側の専門家17人と、他国、WHO、グローバル・アウトブレイク・アラート・アンド・レスポンス・ネットワーク(GOARN)、国際獣疫事務局(OIE)の国際専門家17人からなっている。国連食糧農業機関(FAO)がオブザーバーとして今回の起源解明活動に参加した。数回のウェブ会議が開催された後、2021年1月14日から2月10日の28日間にかけて中国の武漢市で共同研究が行われた。

研究チームは3つの作業チームを通じ、中国の専門家による第1段階の3分野(疫学、動物と環境、分子疫学と生物情報学)の活動の進捗を振り返った。議論の過程で、国際チームは使用された方法と得られたデータへの理解を深め、より多くの問題について議論した。このことは、これほど複雑な研究の場合、分析の改善を行うのに相互交流が必要なことを示した。

作業チームのほか、国際チームはその活動のより多くの情報を収集するため、さらに関連議題の詳細な説明を聴取した上、一連の現場視察、重要消息筋の訪問を展開した。

報告書によると、国際共同専門家チームはウイルス出現が生じうる4つのルートについて評価した。つまり、人獣共通感染症が「直接ヒトへ感染」「中間宿主の動物を介しヒトへ感染」「コールドチェーン・食品チェーンを介した感染」「実験室事件による流出」のことだ。

共同専門家チームはこれらすべての可能性について定性的リスク評価を行った。既存の科学の証拠と発見を考慮し、すべての可能性に関する論点を示した。専門家チームはこれらのルートの相対的可能性を評価するとともに、世界の認識と理解を深めうる研究のさらなる展開を優先的に考慮している。

報告書によると、共同専門家チームは人獣共通感染症が「直接ヒトへ感染」は「可能性がある~可能性が高い」、「中間宿主の動物を介しヒトへ感染」は「可能性が高い~非常に可能性が高い」、「コールドチェーン・食品チェーンを介した感染」は「可能性がある」、「実験室事件による流出」は「可能性が極めて低い」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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