雲南の「さまよえるゾウ」、鼻で水道の蛇口開け水飲んでいた―水を止めることまではせず

Record China    2021年6月6日(日) 14時30分

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雲南省南部の自然保護区から抜け出て北上を続けているアジアゾウの群れが、鼻を使って水道の蛇口の取っ手を回して水を出して飲んでいたことが分かった。ただし、水を止めることまではしなかった。

雲南省南部の自然保護区から抜け出て北上を続けているアジアゾウの群れのうち1頭が、鼻を使って水道の蛇口の取っ手を回して水を出し、他の象も流れ出る水を飲んでいたことが分かった。ゾウの群れはしばらくして立ち去ったが、水道の水を止めることまではしなかった。雲南省昆明市のメディアである都市時報はが4日、SNSを通じて伝えた。

北上を続けているのは、ミャンマーとの国境近くである雲南省南部の自然保護区に生息していた野生アジアゾウ15頭の群れ。2020年春ごろに、保護区を出て北に向けて移動しはじめた。移動の原因は分かっていない。

ゾウの群れは2日午後10時ごろまでに、省中央部やや南よりにある昆明市の最南端にある晋寧区に入った。ゾウが侵入した村の住人が、自宅中庭でのゾウの行動を動画撮影した。ゾウ1頭が水道の蛇口をみつけた様子を示し、鼻で蛇口の取っ手をひねって水を出して飲んだ。他のゾウも続いて水を飲んだ。

ゾウは流れ出る水をそのままにして立ち去った。水道蛇口の上部の壁には「節約用水(ジエユエ・ヨンシュイ))、つまり節水を呼び掛ける標語が貼られていた。

動画を見た村の住人は、「どうして水を止めないで行ってしまったんだ。『節約用水』の文字が見えなかったのかね?」などと言って笑ったという。

都市時報の同投稿には、「ゾウっていうのは賢いなあ!」「可愛いすぎるぞう!!!」「水資源の無駄遣い。罰金50元」といった書き込みが寄せられた。「結局のところ、われわれは彼らが生きている環境を横取りしたのだ。彼らは本来、こういうことを学ぶ必要がなかった」との意見を表明した人もいる。(翻訳・編集/如月隼人

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