救急車のドア開かず…意識あった小学生の命救えず―韓国

Record China    2021年5月31日(月) 22時20分

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28日、韓国・JTBCによると、交通事故で幼い息子を失った両親が「救急搬送の過程に問題があった」と指摘する文章を青瓦台の国民請願掲示板に書き込み注目を集めている。資料写真。

2021年5月28日、韓国・JTBCによると、交通事故で幼い息子を失った両親が「救急搬送の過程に問題があった」と指摘する文章を青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の国民請願掲示板に書き込み注目を集めている。

「幼い小学生が二度と交通事故で無念の死を遂げないようにしてください」と題した書き込みによると、4月30日午後3時51分ごろ、ソウル・城北(ソンブク)区のマンション団地の正門前、信号のない横断歩道で事故が発生した。自転車で横断歩道を渡ろうとしていた小学生の男児がSUV車にはねられた上、そのまま走行するSUV車に引きずられた。目撃した市民らが通報し、車両の下から男児を救出。救急隊の到着を待つ間、男児は母親の電話番号を告げ、「助けて」と何度も口にするなど、意識のある状態だったという。しかし救急車はなかなか到着しなかった。あまりの遅さに周囲の市民らは心配して消防署に確認の電話もかけたという。事故が起きた場所は、通常ならば5分もあれば到着できる位置関係だったという。

出動までに時間がかかった理由は「自動施錠装置の誤作動」だった。救急隊員らが救急車に乗り込んだ際、自動施錠装置の誤作動でドアが開かなくなり、手動に切り替えたところドアロックの警報が鳴り止まなくなるなどしたという。この「故障した救急車」は現場に到着後もドアが開かなくなり、応急処置に必要な装備が取り出せないなどの不具合が発生。隊員らが小学生に応急処置を施さないまま救急車に乗せようとしたため、市民らが抗議する一幕もあったという。

さらに、何度もエンジンがかからず手間取り、どうにか出発したものの、病院への搬送中に提供されたのは酸素マスクだけだった。5台の車載カメラは今年1月から故障のため録画ができない状態で、その映像は確認できなかった。病院に到着後、医師は「到着が遅すぎたため、心肺蘇生術しかできることはなかった」と話した。男児はその後死亡した。

両親は「適切な措置を受け、迅速に搬送されていれば息子は助かったかもしれないという思いが今も私たち家族を悲しませている」としている。また「救急車の故障原因はいまだ判明していない」とし、「今年廃車予定だった救急車に、なぜ息子が乗らなければならなかったのか」「高価な医療装備を乗せているのに、ほぼ使われることもなく搬送された事実に胸が痛む」と訴えているという。

さらに、両親は「消防署側は『救急車が遅れずに到着し、適切な応急処置をしたとしても、命が助かったかは確実でなない』との立場で、因果関係を知りたければ調べてみればよいと言われた」と訴えており、そのため、事態の因果関係を明らかにすることを国民請願で求めているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「1秒を争う救急車がそんなことでどうするのか。今すぐ全国の救急車の点検をして、機能を喪失している車両は廃車にすべきだ」「被害者の男の子はどんなに痛くて怖かっただろう。かわいそうすぎる」「ご両親の気持ちが痛いほど分かる」「男の子の冥福を祈ります。二度とこんなむごいことが起きませんように」など、悲しみの声が多数寄せられている。

また「因果関係を男の子の親に証明しろと言うなんて、何を考えているのか」「これは消防庁が悪い。現場の人たちの上のことだよ。もっと消防署に投資すべきだ。現場の人たちをあまり責めないでほしい」「こういうところに税金を使いなよ」などの声も殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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