開発したのは日本なのに…韓国産シャインマスカットが中国やベトナムで爆発的な人気

Record China    2021年5月28日(金) 21時20分

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韓国内をはじめ、中国やベトナムなどの海外で韓国産のシャインマスカットが爆発的な人気を集めている。写真は韓国産のシャインマスカット。

韓国内をはじめ、中国やベトナムなどの海外で韓国産のシャインマスカットが爆発的な人気を集めている。27日、韓国メディア・毎日経済が伝えた。

韓国農林畜産食品部は27日、2020年のぶどうの輸出額が歴代最高額の3100万ドル(約33億8000万円)を記録したと発表した。500万ドル(約5億5000万円)だった2016年と比較すると、4年間で6倍以上も増加したことになる。記事によると、ぶどうの輸出額のうち88.7%を占めるのはシャインマスカットで、特に中国やベトナムで爆発的な人気を得ているという。

シャインマスカットは、日本の農林水産省が所管する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が30年近い年月を費やして開発した後、2006年に日本で登録を行った品種だ。普通のぶどうよりも糖度が高い上に皮が薄くて種がなく、高級品として人気がある。

しかし農研機構は輸出を想定せず、国外で登録申請を行わなかったため、国外での品種登録期限である6年が経過してしまった。その間に韓国の農家は、日本にロイヤルティーを払うことなくシャインマスカットを栽培できるようになったという。

また、韓国の農家は長期保存技術を開発し、販売期間を延ばすことに成功。これによって一般的なぶどうは最大3カ月、シャインマスカットは5~6カ月保存が可能になり、他国でぶどうの供給が減る時期に、従来よりも30%ほど高い価格で輸出できるようになったという。

韓国農林畜産食品部のノ・スヒョン食品産業政策官は、「ぶどうの輸出額が6倍も急増した背景には、長期保存技術の開発をはじめ品質管理やマーケティングの成果がある」とし、「今後も韓国産シャインマスカットが輸出拡大できるよう支援を強化する」と述べているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「日本の立場から見たら『泥棒』だな。同じことを韓国が中国にされたら大騒ぎだったと思う」「輸出好調はうれしいけど、他人が開発したものをロイヤルティーも払わず販売して利益を得たことを堂々と報じるのは…」「要するに日本にお金を払わず手に入れたことを自慢してるわけだよね?そんなに誇らしい?」「何だか恥ずかしいけど」「むしろ大統領府が『K-ぶどう』と呼んでないのが不思議だな」など、批判的なコメントが多く寄せられている。

一方では「品種登録をしなかった日本のミスであって、栽培している国が悪いわけじゃない」「品種を盗んだわけでも、韓国が開発したと主張しているわけでもない。批判している人たちがおかしい」など、農家の立場を擁護する声も見られた。(翻訳・編集/丸山

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