中国で生まれた桜、どのようにして日本を代表する花になったのか―中国メディア

Record China    2021年5月29日(土) 19時20分

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24日、中国日報網は「どうして中国生まれの桜の花は日本の国花になったのか」とする記事を掲載した。写真は桜。

2021年5月24日、中国日報網は「どうして中国生まれの桜の花は日本の国花になったのか」とする記事を掲載した。

記事は、上海で21日に第10回中国花卉博覧会が開幕したことにちなみ、花に関するさまざまなトリビアを紹介。その一つとして「中国生まれの桜の花が日本の国を代表する花になった理由」を取り上げた。

桜の起源について記事は、野生の桜が数百万年前のヒマラヤ山脈東部および中国の南西部一体で誕生し、100万年前になって日本に伝わったとの研究報告があると紹介。古い書籍には、中国の桜の栽培開始時期は日本より1000年余り早く、今からの2000年ほど前の秦、漢の時代には宮廷に桜の花が植えられていたことが記載されているとした。

一方で、満開の時期が短い桜の花は古代中国で感傷的なイメージがつき、皇室から民間に至るまで徐々に桜を愛でる習慣が廃れていったと説明。逆に日本では伝わった当初は桜に対し特別な思い入れはなかったものの、唐の衰退により日本独自の文化、すなわち国風文化が発展し始めるのに合わせて、中国人の心にはあまり響かなかった桜の花を天皇や貴族が大いに愛で、珍重するようになったと紹介している。

その後、桜を愛でる文化は武士へと伝わり、桜の花びらが散る儚さが武士の自己犠牲の精神に重ね合わされ、武士の象徴として扱われるようになったと解説。江戸時代になると庶民も広く桜に親しむようになり、より良い品種を生み出すための交配が盛んに行われるようになったとし、そこから「日本生まれ」の品種が続々と誕生していったと伝えた。(翻訳・編集/川尻

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