21人が犠牲になった中国「絶命マラソン」、天災かそれとも人災か―中国メディア

Record China    2021年5月24日(月) 13時20分

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23日、中国青年網は、甘粛省で行われたクロスカントリー大会で21人が死亡した事故について「絶命マラソンは天災か、それとも人災か」とする記事を掲載した。

2021年5月23日、中国メディアの中国青年網は、甘粛省で行われたクロスカントリー大会で21人が死亡した事故について「絶命マラソンは天災か、それとも人災か」とする記事を掲載した。

記事は、22日に午前9時にスタートした黄河石林山地100キロクロスカントリー大会の途中で、山中の気候が急変して強い風とにわか雨やひょうに見舞われ、気温が大きく降下したと紹介。参加者の多くと連絡が取れなくなり、700人態勢での捜索活動が行われた結果、23日午前8時現在で山中に取り残された151人を収容、8人が軽症を負って病院で手当てを受けているほかに、21人の死亡が確認され、その中にはウルトラマラソン界のトップクラスの人物も含まれていたと伝えた。

そして、現地の気象台が発表した天気予報では「くもり、最高気温19度、最低気温9度。昼夜の寒暖差が大きいので、適宜衣服の調整を」と伝えられていたこと、大会参加者の出場資格が「18歳以上60歳未満で、直近1年以内における50キロ以上のクロスカントリー完走証を有すること」となっており、参加者には一定のクロスカントリーの経験があったことを紹介している。

その上で、中国の「極限マラソン界の第一人者」と呼ばれる陳盆浜(チェン・パンビン)氏が「主催者は気象状況や競技状況を鑑み適宜調整を行う必要があったし、参加者も高海抜地域でのレースに際しては自身の適応状況について十分に把握しておかなければならなかった」と語ったほか、あるベテラン選手も「出発時点で天気の悪化が予測されるのであれば延期やコース変更をすべきだった。給水、給食で温かい飲食物を提供すべきだった」と主催者側に落ち度があったとの認識を示しつつも「全て組織委員会のせいにするのは違うと思う」とし、選手自身の自覚不足も悲劇発生の要因だと指摘したことを伝えた。

記事は「マラソンのゴールは、安全に帰宅すること。主催者にしろ、選手にしろ、そして社会世論も、コースの難度や完走、成績にばかり固執し、スポーツや自然、命に対する畏敬の念を失って閉まっていることは間違いない。それぞれの参加者が、マラソンに対する考え方、姿勢を積極的に改める時期がやってきた」と評している。(翻訳・編集/川尻

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