中国のタツノオトシゴの保護活動に初期成果―中国メディア

人民網日本語版    2021年5月21日(金) 5時50分

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中国のタツノオトシゴの保護活動に初期成果があったという。資料写真。

広東省広州市で18日に開かれた第4回世界ヨウジウオ科生物学会議で、会議の議長を務める中国科学院南海海洋研究所の研究員である林強(リン・チアン)氏は、「中国はここ数年、法に基づく禁漁や宣伝などの方法により、ヨウジウオ科の保護活動を力強く推進しており、生物資源群の回復効果がすでに初期成果をあげている。中国の深セン湾、北部湾、海南島などの近海で現在、ヨウジウオ科の姿を頻繁に確認できる。今回の会議を通じ、世界のヨウジウオ科の研究と保護が直面している代表的な問題をさらに明確にし、世界の同業者間の交流と協力の掘り下げを強化したい」と述べた。科技日報が伝えた。

世界ヨウジウオ科会議はヨウジウオ、タツノオトシゴ、及びその仲間を主な研究対象とし、ヨウジウオ科の研究と保護、持続可能な利用の促進を趣旨とする。会議は2011年よりポルトガル、スウェーデン米国などで開催されており、今回は中国で初開催となった。世界24カ国の200人以上の専門家・学者が、オンラインとオフラインで参加した。

タツノオトシゴは海洋保護問題の旗艦種だが、世界で過度に漁獲され、伝統医学の薬の原材料、水族館の珍品や記念品にされている。世界のタツノオトシゴは現在およそ42種で、いずれも絶滅危惧種のレッドリストに登録されている。

林氏は「他国と比べ、中国はすでに法律上、ヨウジウオ科を国家2級保護動物に指定している。中国はヨウジウオ科の保護と禁漁を法律で明確に定めた国だ。しかも中国ではさらに多くの関連機関がヨウジウオ科の研究に参加している。資源の多様性の保護や繁殖などの研究ですでに業界の先頭に立っている」と述べた。

中国の近海には豊富なヨウジウオ科資源がある。林氏は「タツノオトシゴには特異性があり、人類活動の影響と干渉を受けやすい。人類がタツノオトシゴという海洋保護の旗艦種を保護できれば、その他の種の保護もできる。これは南中国海の生物多様性の保護にとって非常に重要だ」と述べた。さらに「3-5年内に中国でタツノオトシゴ保護区を設立し、中国のタツノオトシゴの生態をさらに保護し、タツノオトシゴの個体群及び生息地の健康的な生態を保証することを望む」と呼びかけた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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