中国が宇宙開発に執心する背景―海外メディア 

Record China    2021年5月16日(日) 7時20分

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15日、環球網は「中国が宇宙開発に夢中になる背景」と題する、カタールメディア・アルジャジーラの報道を紹介する記事を掲載した。

2021年5月15日、環球網は「中国が宇宙開発に夢中になる背景」と題する、カタールメディア・アルジャジーラの報道を紹介する記事を掲載した。以下はその概要。

青海省にある「火星キャンプ」は2年前のオープンから、宇宙を夢見る数多くの観光客を呼び込んできた。中国各地には少なくとも似たようなキャンプが6カ所あり、国産SF映画、さらにはロケット打ち上げ中継などを通じて、中国人はますます宇宙にのめり込みつつある。そして、人びとが宇宙に対する興味を深める背景には、 中国政府の壮大な野心があるのだ。

中国が有人宇宙飛行計画を始めたのは1992年で、米国やソ連より数十年も遅かったが、目まぐるしい速度で発展してきた。2003年には中国人初の宇宙飛行士が宇宙へ飛び立ち、11年には初めての宇宙ステーション「天宮一号」が打ち上げられた。19年には月の裏面に作業車を着陸させ、昨年には探査機が月面の岩石サンプルを地球に持ち帰った。

より象徴的なのは、中国独自の宇宙ステーション「天宮」の中心モジュールが先月打ち上げに成功して軌道に入ったことだ。今後さらにモジュールを打ち上げて、2022年には運用を始めるという。さらに、中国は今月中に火星探査車を火星上に着陸させる準備をしている。

中国政府の宇宙に対する野心は2016年の白書中で「宇宙強国づくりを全面的に進める」と記載したことでも示されたが、事実上は米国の覇権的地位に対する挑戦なのである。米中関係悪化に伴い、米中間の宇宙開発競争が巻き起こっている。ただ、中国の宇宙計画がどれほど米中間のパワーバランスに影響を及ぼすかは、なおも未知数だ。

中国は現在、ドイツやロシアなどとの宇宙開発協力を模索しており、3月にはこれらの国と月面空間ステーションに関する合意文書に署名した。宇宙計画の成功は中国国民の民族的自尊心を一層高めた。それは、宇宙キャンプを見学する観光客の多さ、バーチャルな世界で宇宙について熱く語る中国のネットユーザーの多さから一目瞭然だ。(翻訳・編集/川尻

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