韓国のウェブ漫画に「漫画王国」日本が焦り?=韓国ネットは反論「まだ漫画といえば日本」

Record China    2021年5月15日(土) 12時30分

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11日、韓国メディア・韓国経済は、「『漫画王国』の日本が、世界の漫画市場の覇権を韓国に奪われそうで焦っている」と報じた。写真は韓国のウェブトゥーン作品「神と共に」。

2021年5月11日、韓国メディア・韓国経済は、「『漫画王国』の日本が、世界の漫画市場の覇権を韓国に奪われそうで焦っている」と報じた。

同記事は日本経済新聞が11日に掲載した「韓国ウェブ漫画、世界覇権争い」という記事を紹介。日本経済新聞が「韓国のネイバーとカカオがウェブ漫画の世界市場で覇権を競っている」「成長の原動力はスマートフォン向けに最適化された縦読み漫画『ウェブトゥーン』のプラットフォームであり、韓国勢は音楽や映画などエンターテインメント市場での勢いが目立つが、ウェブ漫画でも台風の目になりつつある」と報じたことを伝えた。

記事によると、ネイバーのウェブトゥーンの利用者数は全世界で7200万人を超えており、70万人以上の漫画家が投稿した作品を10カ国語に訳して提供している。ネイバーは6億ドル(約6681億円)を投じてカナダのウェブ小説プラットフォーム「ワットパッド」を買収予定であり、英語圏を中心に9000万人の読者を追加で確保する見通しという。

ネイバーが2000年代に開発し、10年代半ばから普及したフルカラーで縦読み方式のウェブトゥーンシステムは今や世界標準であり、画面構成が自由でスマートフォンで読みやすく、他の言語への翻訳が容易。一方、横方向にページ単位でスクロールする日本のウェブ漫画は、画面区画が多くスマートフォンでは読みにくいと評価されているとのこと。

またネイバーは、YouTubeのように趣味で漫画を描くアマチュア作家も自由に作品を投稿でき、その中で人気のある漫画家2300人が「プロ」として認められ、閲覧数に応じて収入を得ることができる。プロ漫画家の平均収入は3億ウォン(約2900万円)に達しており、世界中の若い作家がネイバーに集まってくるという。

一方で日本は講談社、集英社、小学館などの出版社が育成した漫画家の作品を週刊誌に掲載し、人気作品の映画化やアニメ化、商品販売などで収益を上げる方法を維持している。記事は、「カカオと資本提携関係を結んだKADOKAWAなど、一部の出版社はウェブトゥーンサービスを開始したが、韓国のような世界的なプラットフォームを作るのは難しいと指摘されている」と伝えている。

しかし、韓国のネットユーザーからは「まだ日本の方が圧倒的に優れているでしょ」「漫画に関しては間違いなく日本の勝ち。海外で韓国のウェブトゥーンについて話しても誰も知らない」「『鬼滅の刃』や『ドラゴンボール』レベルの作品が韓国にある?」「韓国は不法サイトも多いし、いつまでウェブトゥーンで稼げるかは不明」「漫画といえば日本だ。大事なのは作品の内容で、紙もウェブもただのツールにすぎない」など、反論のコメントが相次いでいる。

一方では、「漫画市場や出版される漫画については日本が圧倒的に強いけど、今は漫画をスマートフォンで見る時代になってきていて、日本のウェブ漫画市場も韓国企業が掌握してるってことでしょ」「(漫画業界が)日本より劣っているのは事実だけど、今の調子で韓国独自の分野を着実に成長させていけばいい」など、肯定的な意見も見られた。(翻訳・編集/丸山

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