2020年中国沿海の海水面、例年を73ミリ上回る―中国メディア

人民網日本語版    2021年4月28日(水) 21時50分

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中国自然資源部が26日に発表した「中国海水面公報」によると、2020年の中国沿海の海水面は例年より73ミリメートル高く、1980年以降で3番目の高さとなった。写真は長江。

中国自然資源部が26日に発表した「中国海水面公報」によると、2020年の中国沿海の海水面は例年より73ミリメートル高く、1980年以降で3番目の高さとなった。科技日報が伝えた。

中国沿海の海水面は全体的に、変動しつつ上昇する流れを示している。1980-2020年の年平均上昇幅は3.4ミリメートルで、同時期の世界平均水準を上回った。20年は例年より73ミリメートル高く、1980年以降で3番目の高さだった。過去10年(2011-20年)はいずれも過去40年で高い数値だった。

専門家は海水面の持続的な上昇に関する主因について、「主に温暖化による海水の温度の上昇・膨張、陸上の氷河と極地の氷床の融解といった要素によるものだ。世界の海水面の上昇には地域差がある。西太平洋は上昇幅の大きな地域であるが、中国沿海は同地域に含まれ、上昇幅が世界平均水準を上回っている」と分析した。

同時に中国沿海の海水面は、局地的な地域水文気象学的要素の変化や地盤沈下などと密接に関連している。風速や風向きの異常な変化により海水が長時間にわたり海岸に寄せることも、局地的な海水面の上昇の原因の一つだ。

中国では、天津市、上海市、広州市などの経済的に発達した沿岸部の都市は河口の沖積平野に位置し、地質構造が比較的柔らかい。地下水の過度な採取、大型建築物による圧密などの作用により地盤沈下が生じ、相対的に海水面の上昇幅が大きくなっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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