国際原子力機関の福島作業グループに中国が参加へ―中国メディア

人民網日本語版    2021年4月27日(火) 19時40分

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中国外交部の汪文斌報道官は26日の定例記者会見で、日本の福島原発汚染水の海洋放出問題について質問に答えた。

中国外交部の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官は26日の定例記者会見で、日本の福島原発汚染水の海洋放出問題について質問に答えた。

【記者】国際原子力機関(IAEA)は現在、日本が計画する福島原発事故による汚染水の海洋放出について技術作業グループの立ち上げを進めており、国際社会はその進展を注視している。報道によると、韓国はすでにIAEAによって作業グループへの参加を確認されたとしている。中国側は作業グループへの参加を求めるか。すでにIAEAと協議したか。

【汪報道官】日本の福島原発事故は世界で起きた最も深刻な原発事故の1つだ。日本政府は国内外の問題視と反対の声を顧みず、安全な処理方法を研究し尽くすことなく、全面的な情報公開をせず、周辺諸国及び国際社会と十分な協議をせぬまま、福島原発事故の汚染水を海洋放出という方法で処理することを一方的に決定した。これは極めて無責任な行動であり、日本周辺諸国の人々の切実な利益に直接危害を加えるだけでなく、世界の海洋環境と国際的な健康安全保障も脅かすものだ。重要な利害関係国である中国が日本側の無責任なやり方に重大な懸念を抱くのは当然だ。

中国側はIAEAが中国など利害関係国を含む技術作業グループを早急に立ち上げ、日本の原発汚染水の処分計画、続く実行、国際的なアセスメントと監督などについて作業を行うことを主張する。中国はこれについてIAEAと緊密な意思疎通と調整を続けている。IAEAは現在技術作業グループの立ち上げに積極的に取り組んでおり、すでに中国の専門家を作業グループに招くことを確認している。中国は今後の作業を全力で支持する。日本は原発汚染水の海洋放出を始める前に、中国など利害関係国及び国際社会の懸念にしっかりと応えるべきだ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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