南シナ海に集結中の中国船団、「軍艦派遣の用意」と比大統領、「石油掘削したらこちらも」

Record China    2021年4月25日(日) 19時30分

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南シナ海に集結している中国船団に対し、ドゥテルテ比大統領は軍艦を派遣する用意があると言明した。大統領は「中国が石油を掘削したら、こちらも同じ海域で掘削する」と述べた。

中国と周辺諸国の領有権争いが続く南シナ海に集結している中国船団に対し、フィリピンのドゥテルテ大統領は軍艦を派遣する用意があると言明した。大統領は「石油や鉱物資源の領有権を主張するため」と説明。「中国が石油を掘削したら、こちらも同じ海域で掘削する」と述べた。

比国軍当局によると、先月から多数の中国船がフィリピンに近い海域に集結。比国家機動部隊は今月中旬の段階で南沙(英語名・スプラトリー)諸島のガベン礁周辺に136隻、ケナン礁周辺に65隻の中国船が集結しているのを確認した。残りはフィリピンの主張する排他的経済水域(EEZ)内の七つの環礁の周辺に停泊していたという。

さらに中国が実効支配するスカボロー礁(中国名・黄岩島)の周辺には「海上民兵」を乗せたとみられる艇長約60メートルの漁船が10隻停泊しているのを発見した。その近くでは中国海軍の戦闘艦2隻と中国海警局の公船3隻も確認された。

中国が人工島を造成して占拠している南沙諸島のミスチーフ礁、ファイアリークロス礁、スービ礁の周辺でも、タイプ22紅稗型ミサイル艇のペア(コルベット艦とタグボート)がそれぞれ1組確認され、その日に目撃された中国海軍の船舶は合計6隻となった。

これに対し、比側は韓国から導入した軽攻撃機FA-50PHを中国船団上空に連日出動させ、監視活動を行っている。ロレンザーノ比国防相は「パトロール活動とフィリピン人漁業者の保護のために南シナ海に配置している海軍部隊を増強する」とも明らかにしていた。

ロイター通信などによると、ドゥテルテ大統領は19日、南シナ海をめぐり「争うほどの漁獲量があるとは思えないため現時点で漁業への関心は大きくないが、フィリピンが海底に眠る石油や鉱物資源の採掘を始めるまでには軍艦を派遣し、領有権を主張する」と表明。中国政府との友好関係を維持する意向を改めて示しながらも、「中国が石油掘削を開始したら、われわれとの合意の一部なのかと中国に問うだろう。それが合意の一部でなければ、こちらも同海域で石油を掘削する」とした。

中国船団について、比側は「多数の中国船が集結する状態が続けば、航行の安全と海上における人命の安全が脅かされ、EEZの海洋資源の恩恵に浴すフィリピン国民の排他的権利が阻害される」と非難。外交ルートを通じて中国側に抗議した。中国側は停泊している事実は認めながらも、「大げさに騒ぎ立ているが、何も問題はない」などと反発。「嵐を避けているだけ」と繰り返している。(編集/日向)

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