日本の「ゴミ分別」に頭を悩ます中国出身留学生たち

中信出版日本    2021年4月25日(日) 5時0分

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新年度がはじまる4月、大学や専門学校には新入生の姿。ここ数年は、どこの学校でも留学生が増えていますが、中国出身の留学生はとくに多いといえます。

新年度がはじまる4月、大学や専門学校には新入生の姿。ここ数年は、どこの学校でも留学生が増えていますが、中国出身の留学生はとくに多いといえます。

日本学生支援機構の資料によると、2009年の約7万9,000人から2019年約12万4000人へ約4万5,000人も増えていることがわかります。新型コロナウイルスの影響で2020年はマイナスに転じましたが、この10年で中国出身の留学生の数が増加したことは間違いありません。

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ここ10年余りで中国出身の留学生を取り巻く社会環境が変わり、意識もずいぶん変わってきています。軽やかに日本生活を楽しんでいるようにみえますが話をしていると、思いがけない悩みを耳にすることがあります。今回は3人の留学生に日中の「ゴミの分別」などについて話を聞いてみました。

キレイ好きの日本へ来てみたら… 来日前に抱いていた日本への印象について聞くと、「清潔さ」を挙げてくれました。「日本人はキレイ好き」で「繁華街でもゴミ一つ落ちていない」と思っていたそうです。

実際、来日してみると「街中にゴミ箱が見当たらない」。それでも清潔な日本の道路に改めて驚きながらも「夜の繁華街にはタバコの吸い殻やゴミがあちこちに落ちている」ことに気づいて「なんだか少し”ホッと”した」という学生もいます。

一人暮らしで避けては通れない「ゴミの分別」 留学当初には学生寮かシェアハウスで暮らし、学年が進むと一人暮らしに切り替えることが多いようです。

そして、一人暮らしで最初に困るのが「ゴミの分別」なのだそうです。学生寮では「ゴミの出し方が少々あやしくても、管理人が分別してくれるから気楽」だったけれど、一人暮らしをしてみて「地域のルールに合わせてゴミを正しく捨てる」ことがいかに大変なことか身にしみるといいます。

燃えるゴミと燃えないゴミだけを分ければよいのか、プラスチックとその他の資源ゴミはどう分けたらいいのか、何曜日にどのゴミを出すべきなのか、都内でも市や区によって違いがあります。

中には、SNSを利用して「A区はゴミ出しルールが細かいけど、B区は比較的わかりやすいよ」というように情報を交換し、引越し先の参考にするという声も。

決められた曜日と時間にゴミを出すことにストレスを感じる人もいるのだとか。そのため、24時間対応のゴミ集積所があるマンションに住むことができれば、ストレスから解放されて「勝ち組気分」になるというエピソードも聞かせてくれました。

2017年に中国でも始まった「ゴミの分別制度」 留学生たちから「帰国するのがこわい」という声を聞くことがあります。というのも、「中国ではさまざまな制度がどんどん変わっていて、久々に帰国すると自分が『浦島太郎』になった気がする」というのです。日本よりずいぶん進んだキャッシュレス化はもちろん、ゴミ出しルールの変化も彼らをとまどわせます。

中国では2017年に「生活ごみ分別制度実施計画」が発表され、2020年までに生活ゴミの分別を徹底することになりました。

基本的には「リサイクル資源」「有害ゴミ」「湿ったゴミ」「乾いたゴミ」の4種類に分別し、決められた時間に捨てなければならないのだそうです。

カニの甲羅は何ゴミ?ややこしい分別方法 留学生たちが実家で暮らしていた頃は、おおよそ「燃えるゴミ」と「それ以外」程度の分け方だったのに「中国のゴミ出しもずいぶん複雑になった」と感じているようです。

浙江省出身の学生は、地元では「濡れたカニの甲羅と乾いたカニの甲羅は別のボックス、大きいカニの甲羅と小さいカニの甲羅も別のボックスに入れなければならないんです。ややこしくてわからない」と話します。

広東省出身の学生は「ゴミの集積所に監視カメラがあって、規則に合わないゴミ出しをすると注意を受けるんです」といいます。

一方で、今年になって北京に帰省した学生は「当初はみんな規則に従っていたはずですが、最近はいい加減になってきたようで、ゴミ集積所に適当にゴミを放置している様子もみかける」とも教えてくれました。(提供/中信出版日本)

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