【CRI時評】西側の植民地主義の亡霊が今も出没

CRI online    2021年4月15日(木) 11時50分

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世界の人口の16%を占める富裕国が世界全体の新型コロナウイルスワクチンの60%を保有し、アフリカ諸国のワクチン接種回数は世界全体の接種回数の2%にとどまっている。

世界の人口の16%を占める富裕国が世界全体の新型コロナウイルスワクチンの60%を保有し、アフリカ諸国のワクチン接種回数は世界全体の接種回数の2%にとどまっている。巨大な「ワクチンデバイド(格差)」は、過去数世紀の西側の植民略奪がもたらした国家間の不平等を現実に映し出している。

国連のグテーレス事務総長は昨年のネルソン・マンデラ記念講演で、「私たちは自らを欺いてはならない。植民地主義の遺産は、今も色濃く残っている」と指摘した。

先進国の多くがまさに過去数世紀の植民略奪によって繁栄を築いた。米国を例に取ると、アメリカインディアンの土地と資源を奪うために、体系的な追放や殺害を行い、その人口は15世紀末の約500万人から20世紀初頭の約25万人へと減少した。かつてジェノサイド(民族大量虐殺)という犯罪を行った西側の大国が、近頃はワクチンの研究開発の独占やワクチンの買い占めを試み、発展途上国を支援することに消極的なのは、決して奇妙なことではない。

過去数世紀の西側の植民地主義がもたらした「発展の格差」が今も多くの国を貧困に陥らせている。植民地支配された発展途上国の多くは、自国の状況に適した発展の道を見つけ出せていない。「西洋式民主主義」を接ぎ木することを強制された国々は、それに順応できないばかりか、長期間の政治的混乱にさえ陥っている。

現在、米国の血脈に溶け込んでいる人種主義と白人至上主義も、植民地主義が現実に派生したものだ。それに溺れる西側の一部の国は、自らの利益と「優越感」を守るために、かつて植民地支配した国や地域に影響を及ぼすことを試み、対立や紛争をあおっている。

時間領域においては、血なまぐさい略奪を特徴とする西側の植民地主義は過去の歴史となっているが、現実領域では、覇権を盾に取って植民地主義の亡霊が今も世界に出没して悪事を働いている。(CRI論説員)

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