日本が原発処理水の海洋放出を決定、海鮮料理はまだ食べられるか?―中国メディア

人民網日本語版    2021年4月14日(水) 20時40分

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日本政府は13日に閣議を開催し、東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける原発処理水の海洋放出を決定した。資料写真。

日本政府は13日に閣議を開催し、東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける原発処理水の海洋放出を決定した。日本政府は原発処理水の濃度は国際標準に合致していると繰り返し述べているにもかかわらず、懸念は広がっている。光明網が伝えた。

日本の東海岸には日本暖流(黒潮)が流れており、日本が放出した汚染処理水は黒潮に乗って北太平洋海流へと絶えず流れ込む。汚染処理水を含んだ海流は北太平洋全体を循環し、沿岸には10を超える国と地域があり、中国を入れなくても人口規模は10億人単位に達する。しかも原発処理水は海流に乗って北太平洋をぐるりと回って、最終的に台湾付近へと到達する。

「海洋は実のところ非常に大きく、海水の量も実のところとても多く、希釈力は非常に高く、海はこのような原発処理水を急速に『消化』してくれるだろう」という人がいる。しかし実際には、放射性物質を含んだこのような原発処理水は一般の工業廃水とは異なる。たとえ海の中で拡散・希釈されたとしても、放射性物質の半減期は数十年もあり、もしかしたら数百年か1000年になるかもしれないのだ。

これはつまり、原発処理水は簡単に処理できないこと、海洋生物が放射能に汚染されるかもしれないことを意味する。動植物が放射能を浴びると、その多くは突然変異が生じるかもしれないし、広い範囲で消滅してしまうこともあり得る。

カナダではすでに西海岸のサーモンから放射性物質のセシウム134が検出されており、日本の汚染処理水が北米地域まで拡散したことを物語っている。米ハワイ諸島の海域では、放射性物質の含有レベルが以前の2倍に達した。海洋生物が汚染され、さらには消滅すれば、人類もこうした魚などを食べられなくなり、非常に大きな健康リスクに直面することになる。環境保護団体は、「汚染処理水に含まれる放射性物質は人類のDNAにも影響を与え、次世代に奇形、障害、発がん、夭折などが生じる可能性が高い。こうした遺伝子の『傷』は数千年も続く可能性がある」と警告を発した。

中国にとっても、影響を受けることは避けられない。この原発処理水が海流に乗って世界中に流れていく時、全世界の漁業が影響を受けることになる。海流の流れ方を見ると、中国の海域が受ける影響はとても小さいとみる人がいるが、環太平洋地域は中国の遠洋漁船の主要な漁場であり、最近5-6年は中国の遠洋漁獲高は200万トン前後を維持し、そのうちほぼ3分の2が環太平洋地域で捕れたものだ。太平洋全体の安全は、中国の漁業と密接な関わりがあるということだ。

さらに恐ろしいことに、日本が原発処理水の海洋放出を「持続的な取り組み」と考え、放出期間が最長で30年に達する可能性があることだ。日本が一度前例を作ってしまえば、今後は何トンとも知れない廃水やごみが海洋に流れ込むことになる。

現在、周辺諸国は日本政府に対し、福島原発の汚染水処理プランがもたらす可能性のある影響を掘り下げて評価し、周辺諸国と十分に話し合った上で慎重に決定を下すよう呼びかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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