世界の原子力発電所は放射能汚染水をどのように処理しているのか―中国メディア

Record China    2021年4月15日(木) 6時20分

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13日、中国の動画アプリ・梨視頻の微博アカウントは、福島第一原発の汚染処理水海洋放出問題に関連し「世界の原発ではどのように廃水を処理しているのか」について紹介する動画を掲載した。

2021年4月13日、中国の動画アプリ・梨視頻の微博アカウントは、福島第一原発の汚染処理水海洋放出問題に関連し「世界の原発ではどのように廃水を処理しているのか」について紹介する動画を掲載した。

動画はまず、同原発の汚染処理水の海洋放出決定に至った経緯を紹介した上で、世界の原発で行われている一般的な廃水処理方法を紹介。原発で発生した放射性物質を含む廃水は一般的に、炉心に直接触れる回路を流れる水、ニュークリア・アイランド(原子炉の中核部分)の排気や排水システム中の水、放射性排気ガスの凝結水、設備の洗浄水などであり、処理に当たっては体積や放射性、成分によって分別を行うとした。

そして、一般的にみられる廃水処理方法として、貯蔵による減衰、濾過、蒸発、イオン交換、膜分離などであると説明。その主な狙いは、放射性物質を含む廃水を放射性廃棄物と放出可能な廃水に分けることにあり、例えば塩が多い廃水はまず蒸発させた上で、残った放射性廃棄物を圧縮して埋め立て、蒸発させた水分は各種指標をクリアしていることを確認して排出を行うと紹介した。

その上で、福島第一原発が持つ高性能の濾過装置により、理論上であれば放射性物質を含む廃水を人体の安全基準を満たすレベルにまで浄化して放出することが可能であるものの、国際原子力機関(IAEA)が報告書の中で「廃水中のトリチウムを除去しきれない」と指摘していること、そして問題の汚染処理水が通常とは異なる原発事故によって発生したものであり、なおかつ莫大(ばくだい)な量であることから、「ひとたび放出すれば、その影響を予測することは難しい」と伝えている。(翻訳・編集/川尻

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