中国のニュースサイトの環球網は24日、学生への電子メールで新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んだ米シンシナティ大学の講師が職を失うことになったと報じた。

英デイリー・メールの23日付報道として伝えたもので、それによると、シンシナティ大学工学・応用科学部の講師であるジョン・アッカー氏は、ガールフレンドが新型コロナに感染したため実験に参加できなかった学生に送ったメールで、「中国ウイルスの検査で陽性とされた学生には成績を与えない」と述べた。

このメールが昨年物議を醸した後、アッカー氏は休職処分となっていたが、大学側はこのほど、同氏との契約が更新されなかったことを明らかにした。

メールを受け取った学生は昨年9月、ツイッターに、「私の講師は、私が実験に参加しなかったことを理由に私に成績を与えなかったばかりか、このような返信をしてきた」と投稿し、怒りを爆発させていた。

学部長のジョン・ウェイドナー氏は、「地域や人種を巡る憎悪発言や汚名はとても厄介なものだ。新型コロナウイルスについて言及する際には、正確さと共感の両方を持つことですべての人をよりよく守り、思いやることができる。これが私たち全員が努力すべきことだ」とコメントしているという。（翻訳・編集/柳川）