中国に文化を奪われる?韓国で今度は「世宗大王が中国料理で接待」シーンに抗議殺到、スポンサー続々降板

Record China    2021年3月24日(水) 22時20分

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韓国SBSの新ドラマ「朝鮮駆魔師」の中で、中国に関する描写が問題となり、企業が相次いでスポンサーを辞退する事態が起きている。写真は問題のシーン。

韓国SBSの新ドラマ「朝鮮駆魔師」の中で中国に関する描写が問題となり、企業が相次いでスポンサーを辞退する事態が起きている。24日、韓国・朝鮮日報が伝えた。

記事によると、マッサージチェアブランドの「COZYMA」とベッドメーカーの「ACE BED」はすでに広告を取り下げており、「LG生活健康」や「好関元(ホグァンウォン)」、「タムナ総合魚市場」も、制作支援を見直す方針だという。

「朝鮮駆魔師」は、後に世宗となる忠寧君(チュンニョングン)らが悪霊から民を守るために戦う姿を描いた創作史劇。22日に放送された初回で、忠寧君が明との国境付近に位置する店で、外国人司祭と通訳者に中国の伝統的な食べ物である「月餅」(丸い形の菓子)や「皮蛋(ピータン)」(鶏やアヒルの卵を発酵させた食品)、餃子などを振る舞う場面が登場し、波紋を呼んだ。インターネット上では「朝鮮駆魔師」のスポンサー企業のリストが拡散され、不買運動を呼び掛ける声も上がったという。

誠信女子大学のソ・ギョンドク教授は22日、自身のSNSで「すでに中国のネットユーザーはこの場面を『当時の韓国の典型的な姿』として支持し始めた」と指摘。また、「歴史歪曲(わいきょく)の問題につながる恐れが非常に大きい」とし、「最近中国が韓服やキムチ、パンソリなどを自国の文化と主張している中で、別のネタを提供することになる」「世界中の人々が韓国ドラマを視聴している状況で、歪曲された歴史を広めるべきではない」と危機感をあらわにしているという。

初回の放送後、掲示板には視聴者からの抗議が殺到。これに対し、ドラマの制作陣は「このような時期に誤解を招く場面をお見せして申し訳ない」と謝罪した上で、「都から遠く離れた場所であることを描きたかっただけで、特別な意図は全くない」とし、「明を経て朝鮮を訪れた『駆魔司祭』らを休ませる場であり、国境に近いため中国人の往来も頻繁だったのではないかという想像のもと、小道具を用意した」と説明しているという。

韓国では14日にも、ドラマ「ヴィンチェンツォ」第8話に中国メーカーの加熱式ビビンバが登場し、視聴者から「韓国の伝統食品のビビンバが中国製品として登場するのは不愉快」と不満の声が上がっていた。

この報道を見た韓国のネットユーザーからは「すぐに制作を中止し、プロデューサや脚本家、俳優などを降板させなければSBSの視聴をボイコットする」「このドラマの脚本家は中国から金を受け取ったスパイでは?」「ドラマだから作り物だという言い訳はしないでほしい。子どもたちはこういう描写を見て、間違った歴史認識を植え付けられてしまう」「どうせ創作史劇を作るなら、完全に仮想の人物を主人公にすべき」「中国との国境付近に住む北朝鮮の人々はみんな中国料理を食べているのか?当時は交通の便も発達していないだろうに、想像力が欠如してる」など、怒りの声が多数寄せられている。(翻訳・編集/丸山

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