中国の漢服経済が爆発的に成長―中国メディア

環球網    2021年3月18日(木) 9時20分

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ここ数年、中国の若者の間で漢服が急速にブームとなっている。

ここ数年、中国の若者の間で漢服が急速にブームとなっている。漢服とは漢民族の伝統的な衣装のことで、今では街中で漢服を着て歩いている若者のグループをよく見かける。漢服産業も爆発的な成長を迎え、データによると、その市場規模は45億元(約742億円)を突破し、新しい消費市場を形成しつつある。北京日報が伝えた。

■漢服を着る若者が増加

10年以上前、漢服はまだニッチな趣味で、愛好家の集まりでしか見かけられなかった。だが2016年から2019年の間に漢服文化が急速に広まり、2020年にファン同士という枠組みを飛び越え、より多くの人々に受け入れられるようになった。動画共有サイトのbilibiliをはじめ、TikTokウェイボーなどのSNSも漢服文化を拡散する本拠地となった。

漢服を普段着として使う人が増え、漢服への好奇心や憧れも高まっている。艾媒(iiMedia)リサーチのデータによると、中国の漢服ファンは2018年は204万2000人だったが、2019年には356万人に増え、前年より74.4%も増加した。

■漢服ブームで派生市場の規模も拡大

以前は漢服は仕立て屋に頼んでしか作れなかったが、今は10万人や100万人のファンを抱える人気漢服ネットショップが数多くある。漢服産業の人気が高まり、より専門性の高い漢服作りも始まった。史料に基づき、各時代の漢服の違いを研究し、骨董品からヒントを得て漢服作りをする店舗も増えている。

漢服市場はますます熱くなり、仕立て、モデル、撮影体験、観光写真撮影サービスなど周辺産業への波及効果も大きい。北京・故宮の東華門の近くに、漢服のレンタルと撮影がメイン業務の漢服体験専門店が軒を連ね、地方から来る客も少なくない。

■漢服経済、資本が続々と参入

第一財経商業データセンターとTモールが共同発表した「2020漢服消費傾向洞察報告」によると、ここ3年間で漢服のオンラインでの売り上げは大幅に増加し、Tモールだけで6倍も増加した。2019年、タオバオでの売上高は初めて20億元(約330億円)を突破、2020年1月までにアリババ傘下のプラットフォームを通じて漢服を購入した消費者は約2000万人に達し、潜在的な消費者は4億1500万人に上るとみられている。

消費需要の拡大につれ、漢服市場は爆発的な成長を迎え、資本参入の新たな場となっている。もともとニッチな分野だった漢服だが、今は大きなビジネスへと変わっている。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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