オバマ大統領の尖閣防衛確約手形、代償はTPP=米国ルールの押しつけだ―カナダ華字紙

Record China    2014年4月30日(水) 8時46分

拡大

28日、カナダ華字紙・星島日報は社説でオバマ大統領のアジア訪問について論じた。米国は日本や韓国にTPP、すなわち米国のルールを押し付けることを狙っていると分析した。写真はオバマ大統領訪日を伝える韓国紙。

(1 / 2 枚)

2014年4月28日、カナダ華字紙・星島日報は社説でオバマ大統領のアジア訪問について論じた。中国新聞社が伝えた。

その他の写真

オバマ大統領は「アジアへの帰還」戦略を提唱しているが、これは何も彼の独創ではない。ジョージ・W・ブッシュ前大統領も北大西洋条約機構(NATO)拡大とアジア重視を唱えていたが、911や金融危機の影響でアジアシフトが遅れていただけというだけの話だ。ともあれ、今、オバマ大統領は急ピッチでアジアシフトの完成を急いでいる。

今回のアジア訪問で最初の目的地となったのが日本だ。重要なテーマである尖閣諸島TPPは実はワンセットのものだった。日本が求める尖閣防衛、しかしその代価は米国が定めたTPPルールの押し付けなのだから。もっとも日本は牛肉や豚肉など重要5分野で譲歩せず、今回の訪問では大筋合意に至らなかった。その一方でオバマ大統領が尖閣は日米安保の適用範囲内と確約しており、代金を払う前に品物を手に入れた格好だろうか。

第二の目的地は韓国。韓国が求める戦時統帥権移管延期に応じるとも噂されていた。正式決定にはいたらなかったが、米国は韓国の要請に応じる姿勢を示している。その意図については諸説あるが、対韓関係でも最終的には安全を提供するかわりにTPPへの加入を迫ることになっていくだろう。果たしてそれが実現するのか否や。その結果は韓国が日米中のいずれと関係を強化していくのかを占う試金石となる。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携