中国籍取得した韓国出身スケート選手に、大韓体育会「北京五輪出場には韓国の同意が必要」

Record China    2021年3月10日(水) 19時20分

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このほど中国国籍を取得した韓国出身の選手イム・ヒョジュンについて、大韓体育会の関係者は「韓国が反対すればイムは中国代表として北京五輪に出場することはできない」と語った。写真は北京五輪会場。

このほど中国国籍を取得して注目を集めた韓国出身のスピードスケート・ショートトラック選手のイム・ヒョジュン(24)について、大韓体育会の関係者は9日、メディアの取材に対し「韓国が反対すればイムは中国代表として北京五輪に出場することはできない」と語った。観察者網などが伝えた。

イムは、2018年の平昌冬季五輪で金メダルを獲得するなど活躍したが、19年6月にチームメイトの男子選手のズボンを人前で脱がせたなどとして訴えられた。一審では罰金刑が言い渡されたが、昨年11月の二審では無罪判決が出た。

騒動の余波からイムは韓国内ですでに2年近くも満足に練習できず、今後のスポーツ選手としてのキャリアを考えて中国国籍の取得を決断。今月6日には所属事務所が声明を発表して経緯を説明するとともに、この件でイムを侮辱したり、デマを流したりしないよう求めた。

しかし、韓国SBSによると、大韓体育会の幹部はこのほど、「韓国が反対すればイムは中国代表として北京五輪に出場することはできない」と語った。同幹部が根拠としているのは国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章第41条第2項「選手が国籍を変えて五輪に出場するためには、前の国籍で国際大会に出場してから3年が経過しなければならない」という規定だ。

イムは19年3月10日にブルガリアで行われた世界選手権に韓国代表として出場したため、22年2月4~20日に開催される北京五輪には出場できないことになる。ただし、五輪憲章ではこの3年という期間について、「国内オリンピック委員会(NOC)と国際競技連盟(IF)の合意およびIOC理事会の承認があれば短縮あるいは取り消されることもある」と定められている。

イムが来年の北京五輪に中国代表として出場するには、まず韓国NOCの同意を得ることが必要となるが、韓国内で「よりによってショートトラックのライバル国である中国の国籍を取得した」としてイムへの風当たりが強まる中、果たして実現するだろうか。(翻訳・編集/北田

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