日本人と土下座、強要すると罪になるかも―中国メディア

Record China    2021年3月5日(金) 22時20分

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4日、中国メディアの環球網は「土下座は日本のベテランサラリーマンの必殺技だ」と題し、日本人と土下座について解説する記事を掲載した。

2021年3月4日、中国メディアの環球網は「土下座は日本のベテランサラリーマンの必殺技だ」と題し、日本人と土下座について解説する記事を掲載した。

記事は、古代の日本において平民が貴族を見ると土下座をする習慣があり、土下座が身分の差を象徴する行動だったとした上で、現在の日本人が他人に対して土下座をするのには、最高の敬意もしくは最も深い謝罪の意味が込められると紹介。日本メディアが行った土下座に関する調査では、50歳前後のサラリーマンの3割が土下座した経験を持ち、業績達成時に顧客に感謝を示す時、上司に謝罪する時、そして結婚相手の両親に同意を求める時などが土下座をするタイミングとして示されたと伝えた。

そして、環球網記者の実体験として、日本滞在時にお世話になった先生が以前「日本でマスターしなければいけない技能は謝罪だ。重大なミスを犯したときには90度頭を下げること。それで解決できなければ土下座をして謝罪する。たいていは相手もそれで許してくれる」と語っていたこと、SNSでも日本のベテランサラリーマンが「人生の中で土下座する機会は少ないが、日本人として正しい土下座の姿勢は知っておかなければならない。謝罪の精神を理解することでより強い責任感が生まれ業務能力も向上するのだ」と書き込んでいたことを紹介している。

その上で、「日本では謝罪の土下座をする際、通常はまず相手に謝罪理由を説明した上で、真剣に土下座をし、それから今後の対処法を説明する。緊急時や重大な状況を引き起こした時には真っ先に土下座をしてから謝罪内容と対応を説明する」と解説。政治家のスキャンダルや企業の不正などの重大問題が発覚すると、政治家や企業幹部がメディアの前で頭を下げることで影響の拡大を避けるのだとした。また、選挙などで一層の支持を求める際にも「土下座でのお願い」が常とう手段として用いられると伝えた。

記事は、公共の場で土下座をして謝るというのは自尊心を傷つける行為であり、日常生活では決して頻繁に見られるものではないと紹介。それゆえ、理由が何であれ土下座するかどうかは完全に個人の意思によるものであり、日本では他人に土下座を強要すれば罪に問われる可能性もあるのだと説明している。(翻訳・編集/川尻

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