人民網日本語版 2021年3月4日(木) 6時50分
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全国政治協商会議委員は「国家宇宙インフラのうち、世界初のアクティブレーザーレーダーを搭載しCO2の探査を行う大気環境モニタリング衛星が今年7月、上海市で製造が完了し発射準備に入る」と述べた。資料写真。
全国政治協商会議委員で、国家衛星気象センター衛星気象研究所所長を務める国家大気環境モニタリング衛星プロジェクト応用システムサブチーフエンジニアの張興贏(ジャン・シンイン)氏は取材に、「国家宇宙インフラのうち、世界初のアクティブレーザーレーダーを搭載しCO2の探査を行う大気環境モニタリング衛星が今年7月、上海市で製造が完了し発射準備に入る。大気中のCO2の24時間・高精度のモニタリングを実現する」と述べた。科技日報が伝えた。
張氏によると、この大気環境モニタリング衛星の最大の特徴は、アクティブレーザーレーダーの搭載だ。懐中電灯のように、宇宙から地球に向けレーザーを発射する。後方散乱受信と吸収比較探査体制を採用し、世界の大気中のCO2、雲、エアロゾルの垂直分布情報を取得できる。
受動的なリモートセンシングの場合、太陽光が大気圏を通過し地上に到達し反射した信号を衛星の機器でキャッチし、その信号の変化により大気圏のCO2の濃度を計算する。能動的なアクティブレーザーレーダーの場合は、それよりも多くの効果的な観測データを取得でき、雲やエアロゾルの影響を受けにくい。レーザーは照射面が小さく、空間分解能が高い。日中と夜間の影響を受けず、夜間でも観測できる。しかし衛星搭載型レーダーの高精度製造とデータの高精度処理の技術が大きなチャレンジとなる。
張氏は「同衛星は太陽同期軌道衛星で、1日で地球を14周し、世界の大気中のCO2、雲、エアロゾルの観測データを取得できる。大気環境モニタリング、防災・減災、気候変動対応などに使用できる。中国のみならず世界に恩恵をもたらし、我々共同の地球を守るため科学技術のサポートを提供する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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