アジア系女性で初の快挙、中国出身のクロエ・ジャオがゴールデングローブ賞で監督賞

anomado    2021年3月2日(火) 11時50分

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アメリカのアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞で、中国系アメリカ人のクロエ・ジャオが「ノマドランド」で「映画の部・作品賞(ドラマ部門)」監督賞を受賞。アジア系女性で初めての受賞となった。

アメリカのアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞で、中国系アメリカ人のクロエ・ジャオ(趙婷)が「ノマドランド」で「映画の部・作品賞(ドラマ部門)」監督賞を受賞。アジア系女性で初めての受賞となった。

1日(日本時間)に行われた第78回ゴールデングローブ賞で発表されたもの。「ノマドランド」はアメリカ西部を舞台に、経済危機で財産や住居を失った60代の女性を主人公として季節労働の現場や車上生活者を描く。3作目の長編映画となるこの作品で、クロエ・ジャオが監督賞を受賞した。アジア人では2006年荷受賞した台湾出身のアン・リー(李安)監督に続く2人目、女性監督としては1983年のバーブラ・ストライサンド監督に続いての2人目となった。

1982年生まれで38歳のクロエ・ジャオは、北京市出身。英ロンドンの私立寄宿学校に通った後にロサンゼルスへ渡り、マウント・ホリオーク大学で政治学の学士号を取得。さらに、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツで映画制作を学んだ。

2014年に初の長編映画「Songs My Brothers Taught Me」を製作して注目され、2作目の「ザ・ライダー」は第70回カンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、最優秀映画賞を受賞。さらに「ノマドランド」では、第77回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第45回トロント国際映画祭で観客賞を受賞している。

クロエ・ジャオの父親は国有鉄鋼会社のトップを務めた実業家として知られ、父親の再婚相手で継母に当たるのが中国の有名女優のソン・タンタン(宋丹丹)。今回の受賞についてソン・タンタンは中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、「英語もできない少女が16歳で単身国外へ出て、周囲に期待されないままに一つの道を選んだが、このような栄誉をつかんだ。きっと中国の数多くの子どもたちに、大きな励ましを与えるだろう」と喜びのメッセージを投稿している。(提供/華流・anomado

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