名脇役のン・マンタが死去、中国国営メディアの異例の扱いは「愛国」発言が理由か

Record China    2021年3月1日(月) 10時20分

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2月27日に肝臓がんのため他界した香港の俳優ン・マンタについて、中国共産党機関誌や国営メディアが一斉に哀悼の意を捧げ、出演作では常に脇を固める役割だった俳優に対して、異例の扱いとなっている。

2月27日に肝臓がんのため他界した香港の俳優ン・マンタ(呉孟達)について、中国共産党機関誌や国営メディアが一斉に哀悼の意を捧げ、出演作では常に脇を固める役割だった俳優に対して、異例の扱いとなっている。

ン・マンタは、香港のコメディスターで映画監督のチャウ・シンチー(周星馳)との名コンビでよく知られ、「喜劇王」や「少林サッカー」など数々のヒット作に出演。27日、肝臓がんのため入院先の香港仁安医院で亡くなったことが発表され、香港の芸能界は大きな悲しみに包まれている。

中国共産党機関誌・人民日報では27日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の公式アカウントで、「一生脇役を演じ、多くの人物像を作り出し、観客の笑いと涙を誘った。どのような役にも真摯(しんし)に向き合い、それ故に“ゴールデンコンビ”を生み出した」と称賛。国営テレビ・中央電視台(CCTV)もウェイボーで、「芸術に国境なし、芸術家に祖国あり」と称えており、国営通信の新華社でも俳優としての姿勢を称える最高レベルの言葉を贈っている。

香港映画で脇役を務めた俳優に対し、異例の扱いとなったことが注目されているが、ン・マンタのウェイボーへの最後の投稿が、中国への愛国心を示したものだったことが理由の一つと見られている。ン・マンタは2019年8月、香港での民主化を求める抗議活動の最中に「僕は中国人」と短文を投稿していた。

ン・マンタについては、メディア各社の記事で享年に諸説あることも話題になっており、人民日報では70歳と報じている。ン・マンタと親交の深い映画プロデューサーのティン・カイマン(田啓文)氏は27日、誕生日が正しくは「1952年1月2日」で、享年は実年齢の69歳、数え年の70歳のいずれも正しいとコメントを発表している。(Mathilda

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