「女もすなる美白というもの」、紀元前の中国人男性が行っていたことが判明―陝西省

Record China    2021年3月7日(日) 12時0分

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陝西省内にある東周時代(紀元前770年-同256年)の遺跡の男性貴族の墓で、男性が用いていた化粧品が見つかった。美白効果をもたらす内容物が残っていたという。

中国メディアの環球網は27日、陝西省内にある東周時代(紀元前770年-同256年)の遺跡である澄城劉家窪遺跡の男性貴族の墓で化粧品が見つかったと報じた。美白効果をもたらす物質が検出されたという。

美白効果を期待できる化粧品は、直径5.5センチの銅製の容器に入っていた。該当する内容物の重量は約6グラムで、牛脂の中に酢酸カルシウム一水和物の顆粒が混じっていた。

酢酸カルシウム一水和物は鉱物としては比較的珍しく、湖の堆積物や洞窟内で発見されるムーンミルクと呼ばれる特殊な物質を原料とする。一般的には湖の堆積物から得られた場合には雑成分が多く、洞窟で得られたものは純度が比較的高いという。澄城劉家窪遺跡を調査した専門家は、男性貴族の墓で発見された酢酸カルシウム一水和物は、当時の道家(道教関係者)または方士(神仙の術を身につけた者)が、洞窟中のムーンミルクを採集したものと推測している。

記事によると、中国でこれまで知られていた最も早い「牛脂を美顔に利用する」記述は、南北朝時代の6世紀に著された農学書である「齊民要術」にみられるものだった。澄城劉家窪遺跡での発見は、牛脂による美顔の歴史を「実物」によって1000年以上前にさかのぼらせたことになる。(翻訳・編集/如月隼人

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