一瞬が真剣勝負、日本の職人精神―中国メディア

Record China    2014年4月27日(日) 14時52分

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25日、北京青年報は「一瞬が真剣勝負、日本の職人精神」と題した記事を掲載した。資料写真。

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2014年4月25日、北京青年報は「一瞬が真剣勝負、日本の職人精神」と題した記事を掲載した。

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「寿司の神様」についてのドキュメンタリー映画がある。世界最年長のミシュラン三つ星シェフ、小野二郎さんとその鮨店を描いた作品だ。小野さんの料理に対する要求は極めて高い。毎日決まった人数の客だけ入れ、付出しから鮨ネタまで自ら味見して選ぶ。「すきやばし次郎」では10年の下積みを経てやっと卵焼きを作ることができ、その厳しさの一端がうかがえるだろう。ドキュメンタリーは観る人に、一人の人間が料理に対する執念のみならず、一人の「職人」として存在する調理師の真剣さと慎みを魅せている。

日本を訪れた人は、寿司の神様のごとき職人精神が至る所に見受けられることを感じる。われわれは常々、中国の火鍋レストラン「ハイディーラオ(海底撈火鍋)」の気配りあるサービスは周到だと語るが、日本ではどの料理店もハイディーラオだ。

第37回日本アカデミー賞授賞式が先月7日、東京で盛大に開催された。「舟を編む」(石井裕也監督)は最優秀作品、最優秀監督、最優秀主演男優など計12賞を受賞した作品となった。作品中の国語辞典「大渡海」は13年の歳月を経てやっと完成した。主役の馬締光也の全青春をほぼ費やした。

この13年の間、馬締光也は心惹かれる女性に出逢った。互いに志を同じとするパートナーとなり、先輩の死に遭った。1冊の辞典が編集者数人の共同生活の縮図となり、また1本の手がかりのようでもあり、人心尽くした各々を結んだ。

馬締光也役の松田龍平は、この真剣で、ある意味紋切り型の役柄をぴったりと演じた。彼の物事への姿勢と眼差し、愛情を待つ不器用さは、林香具矢を惹きつけ、また彼は唯一無二の辞典編集者に成長した。

「舟を編む」の基調は穏やかで平淡だ。馬締光也も観る人に寝ぼけた感覚を抱かせるが、不思議なことに皆と一緒に仕事をするだけで、爽快な音楽がシーンをあっさり切り替えるように、ムードも明るくなってくる。「舟を編む」は浮かれていない。大げさでもない。活発な役柄を演じたオダギリジョーも、軽快さをぴったりと感じさせた。「舟を編む」は娯楽映画ではないが、最も積極的な意義を含んでいる。キャストの演技はいずれも一般市民で、真に生活に密着した平凡な人たちだ。

着実に身のまわりの物事を済まそう。弁護士ならば、あなたがすべきことをしよう。法制度を維持し、正義を守る。教師ならば、学生の自由思想の能力、独立した人格を育てよう。記者ならば、良心によってこの社会の真実を報道しよう。医師ならば、患者の治療に没頭し、ワイロを受け取らない。警察官ならば、秩序を維持すべきで、悪事を働いてはならない。もしそれぞれが自身の本職において職位本来に求められる姿をその通り実現すれば、この世界がより良くなるのは間違いない。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/TF)

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