中国の闇市場でアフリカ産麻薬が蔓延、お茶にそっくり―中国紙

Record China    2014年4月27日(日) 21時10分

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25日、東アフリカとアラビア半島の熱帯に自生する麻薬・チャットが昨年から中国の違法麻薬売買市場で「アラビア茶(阿拉伯茶)」という名で出回っている。

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2014年4月25日、東アフリカとアラビア半島の熱帯に自生する麻薬・チャットが昨年から中国の違法麻薬売買市場で「アラビア茶(阿拉伯茶)」という名で出回っている。摘みたてのチャットは、中国では一般的な野菜・ヒョウナにそっくりで、葉をかむことで高揚感や多幸感が得られる。また、チャットを乾燥させると、お茶の葉のようになり、それを粉末にして水などで服用しても同じ効果が得られる。高揚感や惑溺性はヘロインのようで非常に危険だ。広州日報が伝えた。

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中国の闇市場で、新鮮なチャットは500グラム500元(約8000円)、乾燥チャットは500グラム200元(約3200円)でそれぞれ取引されている。他の麻薬と比べると安価であることや、一般的な野菜にも似ているため密輸入が容易になり、チャットが麻薬常用者の間で蔓延するようになった。

中国政府は昨年より、チャットを違法薬物に盛り込んだ。広東省広州市越秀区の関係者は、「注意を怠ると、お茶や野菜と間違えやすい。当区は今年、市民にチャットについての知識を広め、警戒を強めてもらうため、各コミュニティーで行われる麻薬撲滅キャンペーンでチャットを重点的に紹介している」と述べた。

チャットの効果・毒性は低いとされているものの、ヘロインのように覚醒作用や幻覚作用を引き起こす。同関係者は「チャットの原産地はアフリカだが、去年から売人が国際宅急便を利用し、中国に輸入している。外見がヒョウナと似ているため、細心の注意を払っていないと簡単に見間違え、税関も通ってしまう。警察は昨年、同区の広園路の一帯で、チャットの売人や購入者を一斉摘発した。アフリカ籍の売人が潜むアジトで大量のチャットを発見し、そこから購入者を芋づる式に摘発した。最終的にアジトは一掃された」と述べた。

同区禁毒委員会の郭建章(グオ・ジエンジャン)副委員長は、「今年、政府はチャットを違法薬物に指定した。栽培、所持、売買、密輸、使用はすべて違法行為となる。市民はもしチャットを発見したら通報してほしい」と注意を呼び掛けている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)

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