日本4年目の中国人留学生が一番印象深いのは…初めて「銀行口座」を作ったときのこと

中信出版日本    2021年4月26日(月) 11時50分

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今年の春節は2月12日でした。新しい一年のはじまりである「春節」を迎えると、これまでの生活を振り返り、将来のことを考えたりするものです。

今年の春節は2月12日でした。新しい一年のはじまりである「春節」を迎えると、これまでの生活を振り返り、将来のことを考えたりするものです。

日本での留学4年目を迎えた私もこれまでの留学生活を振り返ると、新鮮な出来事に出合いうれしかったと感じたときも、どうしても慣れなくて辛かったと感じたときもあります。

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そのうち、一番印象が強いのは、初めて日本で銀行口座を作ったときのことです。

立ちはだかる銀行口座開設の壁 来日して2カ月ほどが経ったころ、アルバイトの面接に合格しました。しかし、この時私の頭を悩ませたのが「銀行口座」でした。アルバイト先の給与の振り込み先が指定の銀行で、そこで口座を作らないといけないということ。

外国人が日本の銀行でカードを作るためには、一般的に「6カ月以上の滞在期間」と窓口の方と問題なく会話できる「日本語能力」が要求されます。窓口の方と会話するのは大きな問題ではありません。しかし、6カ月以上の滞在期間はどうしたらいいでしょうか。

はじめに一人である銀行に行き口座開設を申し出ると、「作れません」と言われてしまいました。「自分の日本語が上手ではないからかも…」と不安に思い、友達と一緒にもう一回別の銀行へ。この時は審査の段階までこぎつけましたが、結局「滞在期間」が原因で作ることができませんでした。

大学にも相談し、ついにせっかく留学したのだから、日本の大学生活の一環ともいえるアルバイトをどうしても早めに始めたかった私は、学生センターの先生に相談しました。先生は「学校のすぐ近くにある銀行はうちの大学と取引がある銀行だから、そこで相談すれば何かしらの助けがあるかも」とアドバイスをしてくれました。
 
私はすぐにその銀行へ行き、自分がすぐそこの大学で留学していることと、口座を作りたい理由を窓口の人に伝えました。最初は「ちょっと難しいかも」との返事でしたが、何度かやりとりをして、無事に作ることができました。

銀行口座開設を通じて得たもの 日本に住んで、銀行口座を開設することは一見すると大したことではありませんが、私にとっては特別な意義がありました。

「できるだけ何でも自分でやる」「他人に頼らない」を貫いていた私でしたが、一人で外国に住んで、慣れないことが多く、わからないことだらけ。そんなとき、忙しい中一緒に銀行へ行ってくれる友人、アドバイスをくれた学校の先生、親切な銀行員…このような人たちに助けられ、一人で海外に住む不安が少し解消した瞬間でもありました。

さらに、銀行口座を作ったからこそ、日本の大学生と同じくバイトをすることができ、学校以外にも日本に触れる機会ができました。銀行で通帳を手にした瞬間、「積極的に助けを求めてよかった」、「自分はもう観光客ではない、本当にここで生活をするんだ」という実感がわきました。

アルバイトを始めると、バイト先で販売されている「ユッケ」を食べて生ものに慣れ、日本の丁寧な接客文化にも触れることができました。今振り返ると「日本の生活に慣れたなぁ」と感じるときはたくさんあります。あの時の「銀行口座」のおかげですね。

この出来事からもう3年が経ちましたが、今思い出しても、まるで昨日のことのようです。(提供/中信出版日本)

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