中国の「ロボット革命」、ライバルの日本、ドイツとの技術格差が続く中で目標を下回る―香港メディア

Record China    2021年2月23日(火) 8時20分

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香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは20日、中国の「ロボット革命」について「ライバルの日本、ドイツとの技術格差が続く中で目標を下回る」と報じている。資料写真。

香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは20日、中国の「ロボット革命」について「ライバルの日本、ドイツとの技術格差が続く中で目標を下回る」と報じている。中国紙・環球時報(電子版)が22日、その内容を要約して次のように伝えている。

調査によると、中国のロボット産業の生産量は昨年、19.1%も急増したにもかかわらず、政府が設定した目標を下回った。深センの高工産業研究院(GGII)のデータによると、中国はどの国よりも多くの産業用ロボットを購入・製造しているが、市場は依然として日本企業によって支配されており、欧州と韓国の製造業者がそれに続いている。中国企業が製造したロボットは昨年、国内市場の約39%を占めている。そのうちの45%で国産のコンピューターチップが使用されている。この割合は2016年の12%を大きく上回っている。

中国政府は、国内のロボット製造業者が20年までに国内市場の50%を供給し、25年までにそのシェアを70%にまで上げるという目標を設定している。

GGIIのディレクターであるルー・ジャンユエン氏は、「自家栽培の工業ブランドへの信頼は、特に自動車や3C(コンピューター、通信、コンシューマーエレクトロニクス)機器産業など依然として外国ブランドによって支配されているハイエンド産業において、ユーザー側で完全には確立されていない」と述べている。

香港大学のロボット工学と自動化の教授であるニン・シー氏は、「市場は貿易戦争と新型コロナウイルスのパンデミックの両方の影響を大きく受けている」ため、中国が目標を達成できなかったことは驚きではないとした上で、「需要はまだある」ため、このセクターの回復は他の業界よりも強いだろうとの見方を示している。

中国は13年以来、世界最大の産業用ロボット市場であり、国際ロボット連盟(IFR)によると、19年には、全国の工場に14万492台のロボットが設置された。この数字は前年より9%減っているが、それでも欧州と南北アメリカに設置されたロボットの数を上回っている。

中国の工場の自動化は、新型コロナウイルスのパンデミックによって加速されており、クレディ・スイスは、20年に中国の産業用ロボット市場が9.5%成長したと推計している。中国の工業情報化部(MIIT)によると、中国は昨年、産業用ロボットの生産台数を前年比19.1%増の23万7068台に増やし、12月だけで前年同月比32.4%増の2万9706台を生産している。(翻訳・編集/柳川)

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