中国の学者、蓮DNAデータバンクを発表―中国メディア

人民網日本語版    2021年2月19日(金) 20時0分

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武漢市園林科学研究院と中国科学院武漢植物園は、蓮の花の遺伝子コードを解読する蓮DNAデータバンクを共同で開発した。

武漢市園林科学研究院と中国科学院武漢植物園は、蓮の花の遺伝子コードを解読する蓮DNAデータバンクを共同で開発した。同データバンクはこのほど国際的に有名な学術誌で発表され、各国の蓮の花の研究者が無料で共有できる。新華社が伝えた。

水生植物の蓮は地球上で最も古い開花植物の一つだ。研究により、今から約1億4000万年前のシダ植物と恐竜が地球を支配していた時代に、北半球の多くの水域に蓮が分布していたことが分かった。

蓮の花の研究で長い伝統と歴史を持つ武漢市園林科学研究院は、現在まで国内の300種以上の蓮の花の品種を収集・栽培しており、2018年からはさらに米国や豪州が原産のハス、及びインド、タイ、ベトナムなどの品種を導入・栽培している。中国科学院武漢植物園は蓮の科学研究で全国をリードしており、2013年には中国古代蓮のゲノムシーケンシングと分析を完了し、ゲノム枠組み図を作成した。

双方の学者が共同で構築した蓮DNAデータバンクは、19年12月に公開された。同データバンクは昨年9月、国家版権局のコンピュータソフトウェア著作権を取得した。同データバンクは今年1月、世界的に有名な学術誌「Scientific Data」にオンライン掲載された。論文の筆頭著者は中国科学院武漢植物園の李会(リー・フイ)博士と武漢市園林科学研究院の楊星宇(ヤン・シンユー)博士。研究サンプルのゲノム関連データは世界共通のNCBIデータベースにアップロードされ、世界の学術用途に向け公開されている。

楊氏は、「同データバンクは蓮の集団遺伝学や分子育種の関連研究、及び蓮全ゲノムの遺伝子変異の特徴の全面的な理解に役立てられる。データにより蓮の栽培化の歴史を遡り、生産量が多く高品質の新品種を育成すると同時に、育種技術の水準とペースを上げる。この意義から言えば、同データバンクは蓮の花の分子遺伝子コードを解読する『金の鍵』だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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