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中国ではバレンタインデーに男性から女性に花やプレゼントを贈ることが一般的ですが、そこに春節連休が重なったことで、中国各地の花屋や切り花市場は例年以上の賑わいを見せています。
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今年の2月14日は、旧暦の正月3日目に当たります。中国ではバレンタインデーに男性から女性に花やプレゼントを贈ることが一般的ですが、そこに春節連休が重なったことで、中国各地の花屋や切り花市場は例年以上の賑わいを見せています。一番人気の花といえば、バラです。海南省三亜市の博後村には、バラの栽培とバラ文化の展示、さらにはレジャーを一体化させた現代化バラ園「ローズバレー」があります。中国の最高指導者である習近平氏も8年前にこの村を訪れ、ある心温まるエピソードを残しました。
【その他の写真】
(習主席とバラ栽培技師と会話)
2013年4月9日、習近平主席は海南省の視察中に博後村を訪れました。習主席の姿を目にした村民たちは興奮して習主席のそばにやって来て、一緒に写真を撮ってほしいと頼みました。習主席はこれを快く受け入れ、現地の少数民族リー族の笠をかぶって村民たちとの記念写真を撮りました。
(2013年4月9日 習近平主席と海南省三亜市博後村の村民たちが記念撮影)
「みんな大喜びでした。習主席は、私が落とした笠をキャッチしてくれて、それをそのまま自分でかぶったのです」。バラの栽培に携わる李玉梅さんは当時の様子を振り返りながら、「主席は、リー族の笠はとても実用的で、見た目も綺麗だし、とても特色があると褒めてくれたんですよ」と誇らしげに語ります。
バラの花畑で、習主席はある栽培技師の名札を目にして「蒲日成さん」と呼びかけ、「あなたの名字は『蒲』ですが、リー族なんですか」と親しげに声をかけました。そのまま、「何人家族ですか」「月給はどれくらいですか」など質問し、世間話を交わしました。蒲さんは主席にバラの「接ぎ苗」や「剪定」などの技術を見せながら説明し、主席は真剣に耳を傾け、品種の区別についても聞きました。
博後村は、「天下第一湾」と呼ばれる亜龍湾に隣接していますが、海水の逆流で塩害を被り、昔から貧しい生活を送ってきました。しかし、中央政府の打ち出した産業開発による貧困扶助策のおかげで、村ではバラ産業パークが発足し、李玉梅さんや蒲日成さんのようなリー族の村民がバラ園に就職できるようになり、それまでは自然だけを頼りに田畑を耕していた人々が、安定した収入を得られるようになりました。塩害に遭った土地には除塩の土壌改良がなされ、村民たちを「小康生活(いくらかゆとりのある生活)」へと導く希望の野原に生まれ変わりました。
(習主席の言葉「小康不小康、関鍵看老郷(小康社会実現の判断基準は村民たちの判断次第)」が記された石碑)
習主席は博後村を離れる前に、それまで随行していた海南省の関係者に、「“小康不小康、関鍵看老郷(小康社会を実現できたかどうかは、村民たちの実感にかかっている)”。中央の策定した農村・農業・農民への優遇策を細部まで徹底させ、農民たちが平等に現代化プロセスへ参加し、現代化の成果を共に分かち合えることを確保するように」と指示しました。「小康不小康、関鍵看老郷(小康社会実現の判断基準は村民たちの判断次第)」、一方的に政策を実施するのではなく、当事者の心に寄り添うこの言葉は一夜にして中国全土に広がり、数億の農民たちの心を温めました。
(ローズバレーは国際化したレジャースポットに進化している)
今日の「ローズバレー」は、「企業+合作社+農家+ハイテク+生産基準化」を兼ね備え、農業とレジャー・観光が融合した現代化農村産業パークに進化しています。合作社は22社で、バラ栽培面積は約167ヘクタール以上、従業員千人以上、名実共にグリーンで豊かな美しい村となり、インターネットで超人気の観光スポットにもなっています。毎年のバレンタインデーになると、多くの若者がここローズバレーを訪れ、ロマンチックなひと時を過ごします。(提供/CRI)
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