日米豪印が首脳会談を検討、韓国では「米韓同盟の役割縮小」に懸念の声

Record China    2021年2月10日(水) 11時20分

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8日、韓国・東亜日報は日米豪印の「クアッド」の首脳会談について「韓国を除いたアジア同盟国と協力し中国けん制を本格化しようという意図」だと分析、「米韓同盟の役割縮小が懸念される」と伝えた。写真はソウル。

バイデン政権が日本、豪州、インドとの連携の枠組み「クアッド」で、初の首脳会談をテレビ会議方式で開催することを検討していると伝えられた。韓国・東亜日報は8日、「韓国を除いたアジア同盟国と協力し中国けん制を本格化しようという意図」だと分析し、「バイデン政権における米韓同盟の役割縮小が懸念される」と伝えた。

クアッドはこれまでに2回外相会議を行ったのみで、「今回首脳会談が実現すれば、同盟強化により中国をけん制しようというバイデン政権の対中国政策の方向性が明らかになる」と記事は指摘している。米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がクアッドについて「インド太平洋地域で実質的な米国の政策を構築していく土台」と述べたことも伝え、「インド太平洋とクアッドがバイデン政権の中国けん制政策の中核」だとしている。

一方、バイデン大統領は文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、米韓同盟について「北東アジアの中核軸」と述べているが、昨年11月、大統領就任前の電話では「インド太平洋地域の中核軸」と表現していたという。このため「バイデン政権は、文在寅政権が中韓関係を意識し中国けん制んへの参加に微温的であると判断し、インド太平洋戦略における韓国の役割を縮小化する可能性がある」との見方が出ているという。経済社会研究院外交安保センター長は「米韓同盟の範囲がインド太平洋ではなく北東アジアに限られているのは、米国から見た韓国の戦略的価値が相対的に下落したことを意味していると取れる」と話したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国を外してくれるなら、とってもありがたいことだ。この記事は何を言ってるんだ。韓国は中立の位置にいるべきだ」「韓国にとってはいいことでしょ。米国は韓国への配慮として外したんだよ」「韓国は誰の味方でもなく、自主国防の道を進む」「うれしいニュースじゃないか。米国は独りでやっててほしい」「米韓同盟は朝鮮半島に限るべき。つまり、北朝鮮による侵略を防ぐこと。米韓同盟が米国の外交政策の下部構造になったら、朝鮮半島は大国の戦場になってしまう」など、「米中の板挟みになっている韓国への配慮だと思う」というコメントが多く寄せられている。

その他、「いつまでも米国の属国でいるつもりか」「なぜ米中の利益争いに韓国が飛び込む必要があるのか」「これに関しては政府はよくやったと思う」「韓国は入らなくてよかった」という声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

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