日本は本当にそれほど台湾人に好かれているのか―台湾メディア

Record China    2021年2月9日(火) 8時40分

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4日、台湾・中国時報は「日本は本当にそれほど台湾人に好かれているのか」とする北京大学の台湾人学生による文章を掲載した。

2021年2月4日、台湾メディアの中国時報は「日本は本当にそれほど台湾人に好かれているのか」とする北京大学の台湾人学生による文章を掲載した。以下はその概要。

近ごろ、クラスメイトたちが日本のドラマにハマりつつある。私も日本のアニメが好きだ。日本は映像産業が素晴らしいだけでなく、多くの分野でも世界のトップクラスに位置している。また、日本は私が初めて海外旅行をした場所であり、台湾の人びとは距離的な近さもあって年末の休みになると日本に買い物に行きたがる。そして、多くの友人が日本語を専攻したり、日本語を第二外国語で選択している。姉などは、結婚する時には日本の銀座で結婚写真を撮りたいとさえ言っている。

ところで、以前中国本土の友人に「日本はかつて台湾を植民支配した。日本人から差別を受けた歴史を、台湾人は忘れてしまったのか」と聞かれたことがあった。

日本人がわれわれに与えた影響を、二言三言で形容するのは難しい。日本の植民統治により、台湾の医療の概念や環境、衛生は当時のアジアトップクラスとなり、現在の健康保険制度や医療の質も世界各地に引けを取らない。碁盤目状の都市開発や良好な上下水道は当時の世界、地域のお手本になり、今の農業技術も日本が当時設立した農業研究所や学校が基礎になっている。

しかし、日本人が台湾人を傷つけてきたことにも見て見ぬふりをしてはならない。台湾の慰安婦問題、用済みになったら捨てられた台湾人女性、台湾からの貴重な木材や資源の持ち出し、台湾人への圧搾、不平等な待遇、反抗する少数民族への攻撃といった問題は、いずれも日本人が面と向き合って処理すべき課題だ。

最後に、功績や過失をどれだけ並べ立ててもそれはいずれも歴史上の話であり、われわれは過度に日本人が素晴らしいと宣伝すべきではない一方で、日本人の悪い部分を骨身に刻みこむ必要もないということを言いたい。恨みではより良い未来は開けないが、外国に媚びれば自らの誇りを失うことになる。われわれは自らの風俗や伝統文化をしっかり守りつつ、日本人の優れた点に学び、日本人が持つ欠点については常に警戒するという姿勢が必要なのだ。(翻訳・編集/川尻

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