【観察眼】五輪聖火は暗いトンネルの先にある光

CRI online    2021年2月4日(木) 21時10分

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世界的な感染症の蔓延により、2020年の東京五輪は延期せざるを得なかった。そして2021年も計画通りに開催できるかどうかはまだ分かっていない。

世界的な感染症の蔓延により、2020年の東京五輪は延期せざるを得なかった。そして2021年も計画通りに開催できるかどうかはまだ分かっていない。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2日、自民党本部で開催された東京大会実施本部合同会議の役員幹部会に出席し、「やるかやらないかという議論ではなく、どうやってやるのか」と開催への決意を示した。

五輪の開催は日本政府にとって、日本というイメージの再構築、消費の刺激、資金の誘導など責任は重大であり、スポンサーにとっては払った資金が無駄にならないことを願うものだ。さらに各国のスポーツ愛好者は、きっと盛会の開幕を期待しているだろう。

全世界の選手にとって、五輪という舞台に立つことは生涯求める目標に違いない。五輪延期からのこの1年間、選手たちは世界各地でトレーニングに励んでいる。多くの選手たちは4年間を待ったとしても、次の五輪に参加できるとは限らない。だからこそ、いまある人生の大舞台のチャンスを掴んで、夢を実現させようと奮闘している。

女子テニス世界ランキング3位の大坂なおみ選手はこのほど、東京でのプレーに意欲を示し、「五輪に出るためなら2週間部屋で隔離生活をする」と話した。昨年、コロナ禍で東京五輪が延期された当時、NBAのウィザーズに所属する八村塁選手はツイッターを通じて、「僕はアスリートとしてコンペティターであり、今年の夏のオリンピックで日本を代表する事をとても楽しみにしていたが、今回、東京五輪が2021年に延期になった事を理解しサポートしている。五輪の全アスリートは来年に向けて世界中のファンの為に素晴らしいパフォーマンスをするモチベーションを持ち、世界がこのパンデミックを乗り越えた後、僕は自分の母国での素晴らしい祭典になると信じている。皆さん、それを実現するように一丸となりこれからも頑張ろう!」と2021年に延期となった東京五輪への思いを明かした。このほか、オーストラリア五輪組織委員会は東京五輪の参戦に備え、ソフトボールチームの選手リストを発表した。

選手だけではなく、全人類は精神的な力が必要である。「より速く、より高く、より強く」という五輪の名句は人間が自分自身にチャレンジし、永遠に失敗しないように頑張る信念を伝えている。世界でトップ選手が競い合う背景には、人類の運命共同体という暖かい故郷がなければならない。矛盾と衝突が頻発し、この100年になかった未曾有の変化にある世界に、言うまでもなく五輪は各国の人々にオアシスを与えるものだ。

国際オリンピック委員会(IOC)はこのほど、各国の五輪委員会と協議し、選手の日本入国前の新型コロナワクチン接種を支援することに言及した。IOCのバッハ会長は、「東京五輪及び北京冬季五輪の大会組織委員会、及び日本と中国の国家・地方政府と協力するとともに、世界保健機関(WHO)と協議を進め、安全で信頼できる五輪の開催に向けてあらゆる努力をする」と述べた。

五輪が人類に与えるのは見た目上の盛り上がりだけでなく、心の信念である。全ての危機が機会ももたらす。人類が団結できる五輪の開催は必ず各国にともに暗闇を突き抜ける力を与えるに違いない。この暗いトンネルがどんなに長いとしても、人類は手を携えて進んでいく。五輪の聖火はこの暗いトンネルの先にある希望の光になる。(提供/CRI

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