ウルトラマンのセリフを叫んだ生徒らに退学勧告? 学校の対応を国営メディアが批判―中国

Record China    2021年2月2日(火) 14時0分

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31日、環球網は、山西省の高校生が夜に宿舎で叫んだことにより退学勧告を受けた問題が物議を醸したことを報じた。

2021年1月31日、環球網によると、山西省の高校生が夜に宿舎で「ウルトラマン」に出てくるせりふを叫んだことにより退学勧告を受けた問題が物議を醸した。

記事によると、同省運城市の高校生3人が学校の宿舎で「君は光を信じるか」など、「ウルトラマン」に出てくるせりふを叫んだとして、学校から退学勧告を受けた。学校側はさらに当事者の告発を他の生徒に呼び掛ける「懸賞公告」を出しており、学校側の対応をめぐって大きな議論が起きた。その後、学校側はメディアの取材に対して「退学勧告はしていない。懸賞公告は、他の学生に対する戒めのつもりだった」と釈明するとともに、管理上の落ち度を謝罪する声明を発表した。

学校側が発表した声明によれば、問題の生徒らは消灯時間を過ぎた午後10時50分ごろに宿舎内で大声を出したことで他の生徒の就寝に著しい影響を与えたという。当直の教員が駆けつけてやめさせたことですぐに静かになったものの、翌日の昼休みに再び宿舎内で叫び声を出したため「宿舎の職員が黒板上に『3人の生徒に対する退学勧告』の通知を書き込んだ」とのことである。

そして、学校側は生徒の保護者に対して「本当に退学勧告するつもりはなかった。お子さんに家に帰って反省してもらおうとしただけだ」と釈明。生徒はすでに学校に戻り、テストに参加したという。

記事は、学校側が世論の圧力により当初の態度を改めた可能性があるとした上で、「何にせよ、ただ宿舎で叫んだだけで生徒に退学勧告を突き付け、ましてや他の学生による告発を奨励する懸賞まで出すという行動には、教育理念に対する不安を抱かざるを得ない」と指摘。「懲罰はあくまで教育のための目的であり、行き過ぎた処罰は当事者のためにも、他の学生のためにもならない」と評した。

この件について、中国のネットユーザーは「学校も教師もみんなモンスターだな」「国営メディアが問題提起しなかったら、本当に退学させていたかもしれない」「歪んだ教育は恐ろしい」「どうでもいい問題にばかり目くじらを立て、罰するべきものを罰せない」「こんな学校、行かないに越したことはない」など、主に学校側を批判するコメントを残している。

また、中には単に叫んだ内容がウルトラマンに出てくるせりふだったというだけで「ウルトラマンのまねをしたから退学」などと報じられていることについて、「ウルトラマンがかわいそう」「問題の本質はそこじゃないだろ」とツッコミを入れるユーザーも見られた。(翻訳・編集/川尻

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