亡くなった娘の勤務先に家買いたい両親が金銭要求、男尊女卑に終わりは?―米華字メディア

Record China    2021年1月31日(日) 8時0分

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米華字メディアの多維新聞は27日、「中国の男尊女卑はいつ終わるのか」と題し、2019年10月に不慮の事故で亡くなった24歳女性の身の上について伝えた。

米華字メディアの多維新聞は27日、「中国の男尊女卑はいつ終わるのか」と題し、2019年10月に不慮の事故で亡くなった24歳女性の身の上について伝えた。

記事によると、浙江省杭州市のテレビ局が24日、市内の会社で働いていたこの女性に関する番組を放送した。女性は長期にわたって両親から「搾取」されていた疑いがあり、大きなストレスを抱えていたという。女性が亡くなったのは気分転換のために訪れた川で、会社は人道的な配慮から6万元(約96万円)を差し出したが両親はその3日後に41万元(約660万円)を要求。調べたところ、息子に家を買おうとしていたことが判明したそうだ。

女性の友人によると、女性は両親によるお金の無心に何度も不満を漏らし、「幼い頃から両親に軽視されてきた」とも明かしていた。父親は1、2万元(1万元は約16万円)を求めることもあり、女性が亡くなった後に金銭を要求して息子に家を買おうとするやり方は多くのネットユーザーの反発を買ったという。

記事は「ネットユーザーがこれほど憤るのは亡くなった女性への悲しみが原因かもしれないし、金銭を求める両親へのどうしようもなさが原因かもしれない」とした上で、「ただその背後には、長年にわたる家父長制社会の女性に対する圧迫の固定化がある」と強調。社会の進歩や西側の思想の影響で女性の地位は高まっているものの、「男尊女卑」の思想は依然存在すると指摘した。

記事はさらに「日本の出生率は低い状態にあるが、新生児の男女比は正常範囲内を維持している」などと日本について言及し、「改めて中国社会に目を向けるとその男女比はずっと不均衡な状態にある。中国の労働力の数に直接影響するだけでなく、それに伴って経済や社会の発展にも影響が及ぶ。このアンバランスを是正するためには『男尊女卑』の誘因となっている制度や政策の問題に着目する必要がある」と主張した。(翻訳・編集/野谷

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