中国でヒットする日本映画はアニメだけ?―中国メディア

Record China    2021年1月31日(日) 22時30分

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26日、中国新聞網はアニメではない日本映画が中国市場でヒットしない状況を分析する記事を掲載した。

2021年1月26日、中国メディアの中国新聞網は、今月より中国国内で上映を開始した日本映画『ダンスウィズミー』を例に、「アニメではない日本映画は中国市場でヒットしない」という状況を分析する記事を掲載した。

記事はまず、『ダンスウィズミー』を制作した矢口史靖(やぐちしのぶ)監督と、主演女優の三吉彩花(みよしあやか)について紹介。矢口監督の作品は中国でも高く評価されており、ドラマ・映画情報サイトの豆瓣(Douban)では、『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』が評価レビュー10点満点中8.6点、『スウィングガールズ』と『ウォーターボーイズ』が8.4点など、五作品が8点以上の高得点を記録している。また、三吉彩花は最近ではNetflix配信のドラマ『今際の国のアリス』に出演するなど、多数の映画やドラマに出演し、新人賞の受賞歴もあるほか、台湾の人気ミュージシャン、ジェイ・チョウ(周杰倫)の曲「説好不哭(Won’t Cry)」のミュージックビデオに出演したことで、中華圏でも注目を集めていると伝えた。

一方で、記事は「しかしながら、ミュージカルコメディー作品の『ダンスウィズミー』は、中国市場で極めて冷遇されている」として、チケット販売サイト「猫眼」の統計を引用し、公開初日の興行収入が33万7000元(約541万円)、1週間経った現在は48万4000元(約777万円)であると紹介。豆瓣(Douban)のレビューでは6.8点という平均的な点数になっている。

記事では、同作品が中国でヒットしなかった理由について、「ミュージカル作品がマニアックだった」など内容に関すること以外に、「日本映画に対する中国の観客の認知度と関係がある」として、2015年以降に中国で上映された日本映画の興行収入ランキングのトップ10位をアニメ作品が占めていることを紹介。5億7500万元(約92億3500万円)で1位となった『君の名は。』や『天気の子』の新海誠監督の作品を除けば、スタジオジブリの作品や、『ドラえもん』『名探偵コナン』など、日中両国でなじみがあるアニメ作品がヒットしているのに対し、日本の実写作品はあまりヒットせず、木村拓哉、長澤まさみ主演の『マスカレード・ホテル』が約1704万元(約2億7000万円)で2020年の興行収入ランキング4位に「ようやく入ったくらい」だという。

記事は最後に、「日本でも中国と同様にアニメが実写作品を圧倒している」とし、その例として、2017年の日本国内の映画興行収入ランキングを紹介。同年の興行収入の上位10作品のうち、日本のアニメ作品は「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」(3位)と「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(8位)がランクインしているのに対し、実写作品は「銀魂」の11位が最高位だった。(翻訳・編集/原邦之

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