「全域禁煙」を実施したソウルのある町、現状は「吸い殻が山盛り」=韓国ネット「日本は韓国以上に…」

Record China    2021年1月28日(木) 6時20分

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25日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、ソウル市瑞草区が良才洞の公共道路を「全国初で唯一」の禁煙区域に指定したが、現在はたばこの吸い殻があちこちに捨てられている状態だという。資料写真。

2021年1月25日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、ソウル市瑞草(ソチョ)区が良才(ヤンジェ)洞の私有地を除く公共道路を「全国初で唯一」の禁煙区域に指定したが、現在はたばこの吸い殻があちこちに捨てられている状態だという。

区は昨年11月2日に禁煙区域指定を行い、2カ月の猶予期間を経て、新年から本格的に喫煙規制を実施した。摘発時の過怠料は5万ウォンとなっている。喫煙エリアは設けているが、良才1洞・2洞合わせてわずか30カ所しかないため、私有地での喫煙が増え、あちこちにたばこの吸い殻が捨てられ「美観を損なっている」という。また「街灯、電柱、排水溝などに吸い殻が山盛りになっていたり、建物の前の道路や、建物と建物の間で喫煙する人も多く見られる状況」だという。

喫煙者に話を聞くと、「いくつかしかない喫煙エリアには屋根や仕切りなどがなく、雨や雪の日は傘が必要」だといい、喫煙エリアだと分かりやすい表示も特になく吸い殻入れだけがぽつんと置かれているだけ。雪かきをした雪が積まれていたり、車が止められていたりで利用できないエリアもよくあるという。禁煙区域のコンビニ前で喫煙していた人は「ここから一番近い喫煙エリアまで歩いて10分もかかる。そこまで行ってられない」と述べた。ただ区関係者は「パラソルやブースを設置したり、ラインを引いたりすると、移動や撤去をすることになった際に負担となる」と説明したという。

30カ所あるはずの喫煙エリアは、記者が実際に地図を頼りに訪れてみた結果18カ所しか確認できず、区に確認したところ、最近9カ所が移動または撤去になっていたという。移動・撤去の理由は住宅、店、飲食店などからの苦情だといい、記事は「周辺の協力を得られていなかった」と指摘している。実際、喫煙エリア近くで商売している人によると「区から協力を求められたことはない」という。

区関係者は「担当者は3~4人しかおらず、私有地での喫煙まで取り締まることは難しい」「今後、意見収集を経て、禁煙区域の拡大または解除を決める」と話しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「喫煙者の10人に8人がポイ捨てしている」「たばこを値上げすべき理由だ」「ソウル市全域を禁煙区域にして、喫煙ボックスを設置してほしい。歩きたばこは本当に腹が立つよ」などの声が寄せられている一方で、「そんなに喫煙が許せなければ、たばこを売るなよ」という反論も上がっている。

また、「日本みたいに携帯灰皿を持ち歩いたらどう?」「日本は韓国以上にどこでも吸ってるよ」「日本は喫煙できる食堂が多いし、喫煙ブースも多い。繁華街の路地裏には吸い殻がいっぱい捨てられてる」「でも吸い殻の山は見たことないな」「ポイ捨てする人は少ないと思うけど、ファミレスなんかで小さい子どもがいてもたばこを吸ってる人は多い。非喫煙者への配慮がないね」など、日本の喫煙事情についての意見も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

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