ホワイトカラーの預金が増加、資産がマイナスの人が減少―中国

人民網日本語版    2021年1月25日(月) 6時0分

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就職情報サイトの智聯招聘が14日に発表した「2020年ホワイトカラー満足度指数調査研究報告」のデータによると、20年のホワイトカラーの仕事関連満足度指数は2.36で、2年連続で低下した。資料写真。

2020年は働く人にとって普通の年ではなかったに違いない。就職情報サイトの智聯招聘が14日に発表した「2020年ホワイトカラー満足度指数調査研究報告」のデータによると、20年のホワイトカラーの仕事関連満足度指数は2.36で、2年連続で低下した。二線都市のホワイトカラーは満足度が高く、インターネット関連のホワイトカラーは賃金・昇進への満足度が高く、金融関連のホワイトカラーは満足度が急降下した。北京日報が伝えた。

■ネット関連ホワイトカラーは賃金・昇給の満足度が高い

智聯招聘のデータによると、20年中国ホワイトカラーの満足度は「普通」で、指数は2.36だった。18年の2.97、19年の2.38に比べ、2年連続で低下した。

業界別にみると、情報技術(IT)・通信・電子・インターネット業界は満足度が最高で2.52に達し、そのうち賃金への満足度は2.13、昇進への満足度は2.09で、いずれも各業界の中でトップだった。不動産・建築業とエネルギー・鉱物資源・環境保護業界がともに2位で、満足度はいずれも2.47だった。

19年の満足度でトップだった金融業は20年は3位に後退し、満足度は2.21だった。個別指数をみると、金融業のホワイトカラーは賃金と人間関係への満足度がいずれも0.61低下と最も大きく下がり、昇進への満足度も19年の2.26から20年の1.74に下がった。20年に中国の資本市場は法治の建設と金融業の監督管理が強化されたため、金融業の不安定性が増し、金融業ホワイトカラーは昇進と昇給が難しくなり、仕事での体験も低下した。

職種別にみると、人的資源のホワイトカラーは賃金、昇進、人間関係の個別指数で満足度が他の職種を上回り、全体の満足度も2.65でトップだった。法務は2位で満足度は2.61、マーケット・広報・広告と研究開発がともに2.52で3位。満足度が最も低かったのは総務・庶務の2.11、次に低かったのは顧客サービスの2.15。

地域別にみると、満足度上位10都市のトップ3には寧波、無錫、南昌が並び、二線都市が8つを占め、残りの2都市は新一線都市の蘇州長沙だった。

■20年に昇給したホワイトカラーは4割

20年にはホワイトカラーで昇給した人は41%で、前年の59.6%から19ポイントも低下した上、どの賃金層でも昇給した人の割合が明らかに低下した。また賃金に変化がなかった人は34.1%、一方でマイナスになった人は前年の11.2%から24.9%に上昇した。

各職種の中で、販売職の状況が最も深刻で、賃金が低下した人は41.6%に上った。まず新型コロナウイルス感染症により各種販売業務が制約され、雇用市場で販売職の求人が減少したことがある。また販売職の賃金体系は業績と連動していることが多く、販売が制約される中で賃金も大きな影響を受けたことがある。

「技術が第一」の科学技術変革の時代にあって、企業も研究開発の人材の誘致と育成を強化し、このため研究開発職の賃金は安定し、賃金低下の割合は14.2%と最も低かった。

20年に昇進した人は14.6%にとどまり、19年より10%近く低下した。年齢別にみると、90後(1990年代生まれ)が昇給の割合が高く15.3%に達した。最初に30代になった90後は基本的にキャリア発展の道を安定して歩んでおり、キャリアアップの時期でもあり、抜擢されるチャンスも自然と多くなる。

■ホワイトカラーの預金残高が増加

不確実性がホワイトカラーたちの貯蓄意識を強化し、「一家の資産」が増えている。20年に資産がマイナスだったホワイトカラーの割合は前年から2.9ポイント低下して31.7%になった。貯蓄があるホワイトカラーのうち、残高が明らかに増加し、5万元以上あるという人の割合が9.3ポイント上昇して26.3%になった。

調査結果によると、働く人の消費心理は慎重かつ冷静で、「消費主義のワナには陥らない」とした人が62.7%、「消費意欲が逆に低下した」は15.2%いて、「リベンジ的貯金」が始まったことがわかる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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