「汚水は蒸発をひたすら待つだけ」!都市の食料にも影響、農村ゴミ・汚染対策の悲惨―中国

Record China    2007年6月8日(金) 10時43分

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2007年6月7日、中国国家環境保護総局・呉暁青副局長は2007年自然生態の保護に関する会議で、農村の環境保護対策に取り組む姿勢を明らかにした。

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2007年6月7日、山東省威海市で開催された、第3回環境保護市建設現場会・2007年全国自然生態保護工作会議で、国家環境保護総局・呉暁青(ウー・シャオチン)副局長が農村の環境保護問題に関して発言。中国農村部における深刻な環境破壊の現状を紹介し、2007年の環境保護行政の重点は農村になると言明した。

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呉副局長によると、中国の農村全体で毎年、生活汚水・約80億トン、生活ゴミ・約1.2億トン、家畜の糞便・約25億トンが排出されているという。それだけではなく、都市の工業ゴミを農村に廃棄する動きも広がっている。ところがこの膨大なゴミを前にして農村のゴミ処理インフラの現状はあまりにも悲惨な状態だという。多くの農村が「風がゴミを飛ばすのを、太陽が汚水を蒸発させるのをひたすら待つだけ」との状況だという。さらにゴミだけではなく、砂利採石場・川砂の採取・森林を破壊しての開墾など開発に伴う環境汚染、化学物質などによる土壌汚染も深刻だ。***

呉副局長は、粗大ゴミの放棄などによって耕作不能になった農地は13万ヘクタールを超え、農村の3億人以上の飲料水が汚染により、危険にさらされていることを明かした。また汚染の問題は農村に限定されず、都市住民の食料品の安全性にも関わると述べ、農村の環境保護対策に全力で取り組む姿勢を明らかにした。

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